爬虫類と恐竜の違い | 恐竜化石に関するコラム【三葉虫,アンモナイト,サメの歯】

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爬虫類と恐竜の違い

【よくある疑問】爬虫類と恐竜、いったい何がちがうのか？

爬虫類と恐竜、いったい何が違うの？

爬虫類（はちゅうるい）と聞けば、にわかに↓を思い出しますね。

一方、恐竜（きょうりゅう）と聞けば、すぐに、↓を思い出す人が多いでしょう。

両者の違いはいったい何にあるのでしょうか？

【生物分類】で考えてみよう

すべての生物は、生物分類によって区分されています。まずは、基本の生物分類で、両者を見てみよう。

われわれヒトは以下のように分類されます

この見方ですが、上から下に細かく分類されていきます。

ニホンザルは以下のようになります。

われわれヒトとは、「目」まで同じで、「科」から異なっていることがお分かりでしょうか。

本題の爬虫類の代表種「イリエワニ」はどのように分類されている？

われわれヒトと比べると、どうでしょうか。分類表いわく、「綱」、つまり脊椎動物である、という点までは同じだ、と言っているわけですね。

恐竜の代表格、ティラノサウルス・レックスについては、どうでしょうか。

これによれば、ワニとは、「綱」まで共通ですね。つまり、恐竜も爬虫綱であり、爬虫類の仲間であることが分かります。

あれれ？？

では、表題の「爬虫類と恐竜、いったい何がちがうのか？」という設問自体がおかしいことになりました。

正しい設問として、以下はどうでしょうか。

現生の爬虫類（ワニなど）と、絶滅した爬虫類（恐竜）のちがいはなに？

答えは「立ち方・歩き方」にあります。

以下の図をご覧ください。

チェックポイント【現生の爬虫類と恐竜の違い】

ワニは、足を外に広げています。一方ティラノサウルスは下に伸ばしています。

ワニの膝（ひざ）を見てください。ほぼ90度に折れ曲がっています。一方ティラノサウルスの膝はかなりまっすぐ伸びていますね。

ワニのおなかは地面について、体全体で体重を支えていますが、ティラノサウルスは二本の脚に全体重をかけて”立って”います。

ワニは歩くというより、「這う」、一方でティラノサウルスは二足歩行をします。

実際、二足歩行をする恐竜はたくさんいます（トリケラトプスなどの角竜類は４足、エドモントサウルスなどの鳥盤目の一部は、四足と二足を使い分けます）。

いずれの恐竜も、足を下に伸ばして、歩いたとされています。

みじかな爬虫類の「トカゲ」を見かけたときは、ぜひ膝の角度に注目してみてください。９０度近く折れ曲がっているはずです。