- 化石セブン【HOME】
- その他
- 読み物
- 2大遊覧飛行とジョムソン・ポカラ10 日間 (化石との出会い) 文:野々村誠
- 1月29日(土)(10 日目)
平成 23 年1 月20 日 ~ 平成23 年1 月29 日 文:野々村 誠
1 月29 日(土)(最終日)
まだ、うす暗い早朝に、陸地が見えてきた。飛行機は木更津上空から進入し、右手に東京湾横断道路の海ホタルを見ながら降下していった。5 時15 分、予定通りに東京の羽田空港に到着した。早朝のため、入国、荷物回収もスムースに終わり、6時には入国した。荷物回収の場所で、Yさんが住所、携帯番号が書かれたメモをくれた。そこには、秘密ですといっていた女性のスリーサイズ(生年月日)が書かれていた。
Y さんは、若い人のスリーサイズはバスト、ウエスト、ヒップだが、おばさん(お姉さん)のスリーサイズは、生年月日だと言っていた。メモをみると私と同じ年であった。そう、この旅も団塊世代の修学旅行であった。 桜の花の咲く頃、会いましょうと約束して別れた。その後、昨年の4月に中目黒のネパール料理のお店で再会し、旅行談義で盛りあがった。
終わりに
アンモナイトの土産は、家では評判がよかった。息子は、このうちの1つを土産としてもらう といって喜んでいた。子供の頃、上野の科学博物館に行った際に見たアンモナイトの化石が欲しかったそうである。私も帰ってから化石を取り出しては、眺め、触って楽しんでいる。数億年前に生きていたアンモナイトを触っているだけで、癒され、時の流れと、地球で生まれた生物の進化の中で、今自分が生きていることを感じるのである。
また、これらの化石からネパールの地域は昔、海の底で、地球の大陸移動によってネパールの山々が形成された証拠でもあり、地球の歴史を感じることができる。妻からは炭団でできた化石だと冷やかされ、Yさんからは牛糞であると言われ、どうも女性は、宝石には興味はあるが、化石には興味がないようである。
ネパールで購入した化石
今回の旅は、ネパールの山々を眺めトレッキングすることが目的だったのに、これが私の化石収集と生物の進化についてはまろうとは、この時私自身も思っていなかったのである。