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- 2大遊覧飛行とジョムソン・ポカラ10 日間 (化石との出会い) 文:野々村誠
- 1月24日(月)(5日目)
平成 23 年1 月20 日 ~ 平成23 年1 月29 日 文:野々村 誠
1 月24 日(月)(5 日目)
今日も昨日と同様なスケジュールで、4 時45 にモーニングコール、6 時15 分にホテルを出発した。6 時50 分発であったが、やはり今日も滑走路や周辺に霧が立ち込めており、視界が悪いため出発できない。
空港のテラスからは、少し、アンナプルナ連峰が見えるような気がするが、霧が晴れず、出発する様子がない。今日もダメかと半分諦めかけていたが、11 時過ぎに出発することが決まった。感激である。
今回は18 人全員が乗れる小型飛行機に乗り、アンナプルナの遊覧飛行をしながらジョムソンに向かった。ポカラ空港を飛び立つと下にはポカラ市内やフェワ湖が見え、山あいを上昇するに従い、アンナプルナ連峰やマチャプチャレが見えてきた。約20 分の飛行の後、眼下にジョムソン空港の滑走路が見えてきた。
マチャプチャレ
アンナプルナ連峰
ジョムソン空港到着
着陸後、トレッキング用の衣服に着替え、また荷物を預けてヒマラヤ展望トレッキングに出かけた。 空港を出て、右手に進んで歩いていると、ネパールの軍人さんの隊列に追い抜かれてしまった。しばらく歩くと左手に軍事施設があり、軍人さんたちは、その施設に入っていった。ちょうど昼時なので、戻ってきたのであろう。
我々は、さらに進むと渓谷が深い川を渡り、小さな集落を通り抜けて、トレキングをした。途中には、雪に覆われたニルギリの山々を見ながらティニ村(2807m)まで歩いた。途中、眺めのよい場所で、持参した昼食をとる。サンドイッチ、牛乳、飲み物、果物などが入っていた。昼食後、ほぼ平らな道を歩くと、右手には飛行機から見えたダウラギリ(8167m)がだんだん大きく見えてきた。さらに歩いて行くとゴンパの集落に着いた。
村には、チベットの鐘(くるくる回すといい鐘の音が響く)、小さな小川が流れ、水道もあり、鶏や牛などが長閑に和んでいた。高山病になったのか、体調を悪くした人もいた。
ジョムスン近郊のトレッキング1
ジョムスン近郊のトレッキング2
ジョムスン近郊のトレッキング3
ジョムスン近郊のトレッキング4
約 20 分休憩した後、ドゥンパ湖まで約1時間歩いた。ニルギリを望むドゥンパ湖は、ヒマラの雪解け水で造られたエネラルドグリーンに輝く美しい湖であった。湖の周辺はみどりの木々と枯れた樹木しかなく、太陽の日差しを受けて、水面が少しオレンジ色に輝いていた。皆、この背景を入れて記念撮影をしていた。
ニルギリを望むドゥンパ湖
ジョムソンマウンテンリゾートから ニルギリを望む
その後、山を下りながら再び別ルートからジョムソンに向かった。途中、先ほど渡った川の下流にある長い吊り橋を渡って、ジョムソンに戻ってきた。ジョムソンには、ホテル所有のトラクターに乗り、急な山道を揺られながらゆっくりとホテルに向かった。この川がカリガンダキ川で、この川の周辺や上流で沢山の化石が発見されるようである。)
ホテルは、石造りの大きなヨーロッパのお城のようなホテルである。Yさんは、例の調子で、私の別荘にようこそお越しいただきましたなどと言って、皆を笑わせていた。ホテル内の部屋は、石造りのため暖房を入れていても寒く、シャワーは使えるものの、水量が少ないため、バスタブにお湯を貯めている間に、すぐに冷めてしまう。仕方がないので、シャワーで体を洗って済ませた。しかし、こんな高い山の中でシャワーが使えるだけでも贅沢である。去年登った槍ヶ岳の頂上や途中の山荘でもバスタブやシャワーを使えなかったのだから。
夕食は、炬燵付きの食堂で食べる。やはり、高山病のためか、夕食に来られなかった人も多い。また、食後には、Oさんが日本から持参した20 年もののモルツの原酒を一緒に飲み、今回の旅の話で盛り上がった。