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4センチの大きな基質のなかに、節足動物、ヤスデを閉じ込めたバーマイト(Burmite)。希少な1億年前の極めて古いミャンマー産の琥珀/【ot2763】
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こちらは琥珀コレクター憧れの産地、ミャンマー産の琥珀、その名もバーマイトです。ミャンマーの以前の国名、ビルマの名を取って、ビルマイト、あるいはバーマイトと呼ばれています。バーマイトの起源は極めて古く、およそ1億年前の針葉樹の樹脂に起源を持つとされています。数ある世界的な琥珀産地のなかでも、これほど古いものは数箇所しかありません。バーマイトは、それほど古い琥珀でありながら、比較的透明度が高く、内包物を観察しやすい点でも希少です。
御覧ください!こちらは多数の足を持つ生物、ヤスデです。ヤスデは一見ムカデとよく似た足が多数生えている節足動物です。ムカデは肉食なのに対して、ヤスデは草食で毒のある顎を持っていません。ヤスデは古代から棲息している生物で、史上最大級のヤスデ、アースロプレウラのことをご存知の方も多いのではないでしょうか。詳しくはコラム「史上最大のムカデ、アースロプレウラ(Arthropleura)とは?」を御覧ください。こちらのバーマイトに内包されているヤスデは1センチほどですが、その姿をはっきりと捉えることができます。
このバーマイト、実は4センチほどあり、かなり大きいのです。
ご覧のように肉眼でもヤスデを視認することができます。ただ、内部をじっくり観察する際には高倍率のルーペをお使いください。肉眼で見るのとは全く違う世界が広がっています。虫眼鏡ではなく、30倍程度の倍率を持つ、高倍率のルーペをおすすめいたします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
1億年前のさまざまな内包物を含んでいます。
多数の足が確認できるヤスデ。ヤスデは英語ではMillipede書きますが、これはもともとラテン語で「千の足」を意味するところから来ているとのこと。ちなみに、日本ではムカデは百足と書きます。いずれにしても、数え切れないほど足が多い、という点に着眼して名前がつけられています。ちなみに、ヤスデの体節は数十個のようですから、左右合わせると100以上あってもおかしくありません。さすがに千の足ほどはないようですが・・・。
ご覧のように一つの体節に二対の足が付いている箇所がありますね。現世のヤスデも体節の後半には一つの体節に対して、二対の足が付いているようです。その構造は1億年前のヤスデも同じようですね。こういった点も高倍率のルーペを用いることで明らかになります。
琥珀の魅力といえば、その色の変化です。光を当てないと、濃い茶色ですが・・・。
後方よりライトをあてると、内包物がシルエットとして浮かび上がってきます。
拡大して撮影してみました。ヤスデ以外にも様々な物体が琥珀に取り込まれています。琥珀はもともと針葉樹の樹脂(もとは樹液)が起源です。内部に取り込まれた有機物はダメージを受けにくく、本来であれば壊れてしまう組織が保存されます。このような特性から「古代からのタイムカプセル」と呼ばれます。学校の卒業記念などで造られるタイムカプセルは数十年で開封されますが、こちらのタイムカプセルはなんと1億年物です。
きれいなシルエットとして現れた古代のヤスデ。ぜひ琥珀のなかでペットとして飼ってあげてください。
透明度が高く美しい琥珀色を呈する、極めて古い琥珀、バーマイトです。
100円玉との比較。4センチほどあるビッグな標本です。
商品スペック
商品ID | ot2763 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 4センチの大きな基質のなかに、節足動物、ヤスデを閉じ込めたバーマイト(Burmite)。希少な1億年前の極めて古いミャンマー産の琥珀 |
産地 | Myanmar |
サイズ | 4.2cm×2.5cm×厚0.5cm |
商品解説 | 4センチの大きな基質のなかに、節足動物、ヤスデを閉じ込めたバーマイト(Burmite)。希少な1億年前の極めて古いミャンマー産の琥珀 |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。