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2010年の歯カデミー賞はお前だ! ティラノサウルス・レックスの巨大美歯/【di364】
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ロングカーブ計測で12.5cm。みなさん、それよりもご注目いただきたいのは、この歯は、これだけ光っていますが、保護材など光る塗布剤は一切塗っていません。全く塗らずに、エナメル質の光沢で、これだけ光るのです。
さすが巨大歯、とんでもなく太く厚い歯です。
エナメル質を言葉ではなく、形で表わすと、こうなります。
表面を覆う、ナチュラルな模様。ノンカラーならではの、味わいです。12.5cmあったとしても、カラーの入った標本には、このような味わいはありません。
どっからみても、エナメル質が覆っています。
まぶしいっ!標本の輝きなのか、私の感動の涙のせいなのか(言いすぎました)。
インナーセレーションはややワームアウトしていますが、巨大歯ですので、これ自体は普通のことです。
インナー側から見て、こんなに太いのは、さすがに巨大歯である証左です。
存在感。言葉ではなく、形で表すと、こうなります。
素晴らしい。言葉が出てきません。
表面の模様がとにかく素晴らしいのです。ナチュラルブラウンが高級感を演出してくれます。
逆面でもクオリティが落ちません。通常、歯化石は逆面のクオリティが表面より落ちるのが一般的ですが、この歯に限っては全くの同等・どちらが表でどちらが裏なのか、人によって判断が分かれるほどでしょう。
弱い光を当てているだけで、ここまで明確に光沢を出します。いかに表面がきめ細やかにエナメル質に覆われているかが分かります。
巨大歯らしい、分厚いルート。
12.5cmもあると、まるで巨大なタンカーのような雰囲気さえ感じさせます。
巨大歯しか持ちえない、まーるいルート。実はこれこそがティラノサウルスレックスの巨大歯の決定的な特徴でしょう。本当にきれいなラウンド型をしています。
ロングカーブ側のトップサイドにきれいなセレーションを確認できます。
3.5cm級のティラノサウルスレックスの標本と比較してみました。あまりのサイズの違いに驚かれることでしょう。しかし、もっともご注目いただきたいのは、サイズではなく、3.5cm級の極上歯と比較しても、エナメルのクオリティにおいて、全く見劣りしないことです。通常、巨大歯になればなるほど、クオリティという点では落ちるわけですが、この歯に限っては、全身極上歯なのです。
3.5cm級極上歯との比較、その2です。え?どこに3.5cm級の歯があるかって?!よーく見てください。巨大歯のルートの中に隠れているではありませんか!!そうです、ティラノinティラノがついに実現。真の巨大歯しかできない、ティラノinティラノをここに確認していただけます。巨大歯と一口に申しましても、いかに巨大か、この写真を見ていただくと一発でお分かりいただけます。歯化石というのは、ロングカーブ計測の比較では、到底分かり得ない、サイズの違いがあります。12.5cmともなれば、一定の比率を超えて、ルートは巨大化し、手に余るような巨大さを持ちます。この分厚さこそ、巨大歯最大の魅力の一つでしょう。
商品スペック
商品ID | di364 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 2010年の歯カデミー賞はお前だ! ティラノサウルス・レックスの巨大美歯 |
産地 | アメリカ・ヘルクリーク累層 |
サイズ | 12.5cm(ロングカーブ) |
商品解説 | デカい、キレい。なんてありふれた言葉では表現しきれません。 言葉の限界とはこのこと。 ロングカーブで12.5cmという超巨大歯でありながら、輝くエナメルを全身にまとった、まさに2010年度のチャンピオントゥースを化石セブンが自信をもってご紹介します。 2010年はティラノサウルス歯にとっては凶作の年でした。世界的な不況のせいで、米国のレックス・ハンターの活動も停滞し、これぞ!レックス巨大歯、と断言できる歯に出会えませんでした。(やや小ぶりで美しい歯は僅かに入手してきました) 2010年9月に契約ディーラのプライベートランドで、ついに、今回ご紹介する、ドデかくて、美しいレックスを発掘するに至りました。 この歯の最大の特徴は何か? と問いかけたとき、私は「12.5cmというサイズだ」 とは答えません。 確かに、12.5cmというロングカーブは巨大中の巨大と言ってもよいサイズです。 しかし、この歯は、そのサイズ以上に、エナメルが美しすぎます。 通常3-4cmの極上歯で見られるようなエナメルが全身を覆っているのです。 過去巨大歯を扱ってきた中でも、美しさという点では、ナンバーワンと言っても過言ではありません。 不況で産出量の減った2010年にこのような歯に出会えたのは幸運としか言いようがありません。 |
ティラノサウルスとは?
白亜紀の暴君、最強の恐竜、ティラノサウルスの知られざる秘密
1990年に発見された通称スーが最大の化石骨格で体長13m、推定体重は6tです。これはアフリカ象の中でもスーパーヘビー級の固体と同等かそれ以上の体重です。
異様に大きく、巨大な頭部骨格
最強の恐竜といわれるティラノサウルスは、体から比べても相当に頭部骨格が大きいことが分かっています。太くて長い歯、頑丈で大きなアゴを使い、獲物の肉を食いちぎり、噛み砕くように進化したのでしょう。これは他の獣脚類であるスピノサウルス、アロサウルス、アルバートサウルス、ディロング、タルボサウルス等と比べても、言えることです。
異様に小さい前肢
体はがっちりと巨大で、それにふさわしい後肢とかぎ爪を持っていましたが、それに比べて前肢は極端に小さいことで有名です。前肢は基本的に仮に使用していなかったのかもしれません。前肢の用途についてはさまざまな説があります。面白い説としては起き上がるときに補助的に使用した、というものがあります。
巨体を支える合理的な肢先の構造
1m近く巨大な足の甲から爪にかけての構造は非常に合理的に出来ており、6tにも及ぶ現生の巨像をはるかに超える体重をしっかりと受け止めることができました。研究者によれば、この肢の甲に構造には体重を支える特別な構造をしていたことが分かっています。
巨大な後肢は、他の獣脚類の中でも最も比率が大きいことが分かっています。巨大な頭と巨大な肢で特徴付けられるのがティラノサウルスであるといえます。
ティラノサウルスの眼
ティラノサウルスの眼は現生の肉食動物のライオンやトラと同様、前方を見据える形についていました。これはティラノサウルスは外敵が少ないハンターであったことをあらわしています。草食動物のように常に周りからの攻撃に配慮する必要がある動物の眼は左右が離れて付いています。
ティラノサウルスの嗅覚
ティラノサウルスの嗅覚は非常に発達していたと考えられています。わずかな血のにおいも見逃さなないハンターの鼻です。
画像「tyrannosaurus」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
シカゴのフィールド博物館
ティラノサウルスの歯
ティラノサウルスの歯は非常に太く長いのが特徴です。他の獣脚類に比べてもその特徴は明確で、切り裂くというよりは噛み砕くのに適していました。歯根(歯額の中に埋まっている部分)も非常に長かったという事実がよりこの特性を裏付けています。歯茎より上、つまり見えている部分が7-8cmにも関わらず、歯茎に埋まっている部分が22-23cmという化石が実際に発見されています。
ティラノサウルスには羽毛があった?
一部の研究者によれば、ティラノサウルスは羽毛で覆われていた、という説があります。寒暖の激しい期間を乗り切るために、体を温めるために羽を持っていたというのです。また、他の説では子供のころに羽毛があったとしても、大人になれば体温が高くなることが考えられ、完全になくなっていたのではないか、というものがあります。そもそも、この羽毛論の発端は、同じ獣脚類であるコエロフィシスやディロングの羽毛の痕跡付き化石が発見されたことにあります。コエロフィシスやディロング(ファイナルファンタジーのチョコボにそっくり)はかなり小さい恐竜であることから体温を失いやすく、羽毛をまとっていたのかもしれません。そうであれば少なくともティラノサウルスの子供には羽毛が存在した可能性はあります。
ティラノサウルスの寿命は何歳?
前述の巨大化石、「ス-」を調べると、年齢は28歳であることが分かりました(骨の状態で判断が可能)。また、化石を詳しく調べると、かなり痛んだ骨であることが分かり、寿命が近いのではないかと考えられました。従いまして、ティラノサウルスの寿命は30歳前後だと推測されています。ティラノサウルスは20歳くらいまで成長し、その後、徐々に老化していきました。5歳以下の若いティラノサウルスは必ずしも最強とは言えなかったようです。
ティラノサウルスは脚が速い?遅い?
ティラノサウルスはどのくらいの速度で走ることが出来たのでしょうか。一部の研究者は時速60kmで走ることができたと主張しましたが、現在では、骨や体のバランスなどから時速30kmにも満たない速度だったと考えられています。この点からトリケラトプス。エドモントサウルスのような比較的鈍足の草食恐竜を身を潜めて待ち伏せして狩をしたのではないかと考えられます(実際にトリケラトプスの化石からティラノサウルスの噛み跡が発見されています)。またワニなども狩りの対象になったと考えられています。
ティラノサウルスの狩りは単独行動?それとも集団行動?
ティラノサウルスと同じ北米の大型獣脚類のアルバートサウルスが大人と子供の化石が同箇所で発見されたことから、獣脚類といえど、集団で狩りをしていたことが明らかになりました。このことから、ティラノサウルスもその可能性があるのではないか、と考えられています。
死肉もあさった?
ティラノサウルスの嗅覚は非常に敏感であることから、死体のにおいをかぎつけることは容易であったと考えられます。その為、死肉をあさることも決して珍しくなかったでしょう。
ティラノサウルスの起源はアジアにある
恐竜コレクターの永遠のアイドル、ティラノサウルスにも同じタイプの仲間が世界各地に沢山いました。ここで簡単に紹介しましょう。
我々日本人にとってうれしい?事実
ティラノサウルス類は実はアジアから生まれました。ティラノサウルスの仲間は中生代の白亜紀になってアジアに現れました。この頃のティラノサウルスの祖先は非常に小さく、体長3mにも満たないものでした。彼らが当時、アジアとつながっていた北米へと渡り白亜紀後期にあの超巨大獣脚類のティラノサウルスが現れることになったのは意外と知られていません。さて、そのアジアで生まれた祖先をご紹介します。
シャンシャノサウルス 体長 3m 白亜紀後期 中国
さてなぜシャンシャノサウルスはティラノサウルスの仲間と判明したのでしょうか。それは、ティラノサウルス類に共通の特徴が存在したからです。
ティラノサウルス類共通の特徴
頭部骨格の眼の後ろの部分がBの字をしている左右の鼻の骨が結合し、強固になっている
この特徴を持った恐竜が世界各地で見つかり、ティラノサウルスの仲間であると考えられています。当時世界はアフリカを除いて陸続きであったことから、アジアから北米に大きく移動していきました。移動するたびに体を大きく、白亜紀後期それも隕石衝突の直前に最も巨大化します。それが皆さんがよく知るティラノサウルス・レックスなのです。
モンゴルアリオラムス 体長 5m
タルボサウルス 体長 9m
アレクトロサウルス 体長 5m
北米 アウブリソドン体長 3m
ダスプレトサウルス 体長10m
アルバートサウルス 10m
ゴルゴサウルス 9m
実は日本にもティラノサウルスの仲間がいたといわれています。つまり、前述の特徴をもった恐竜の化石が発見されました。石川県白山市でただ1本の歯が発見されています。
ティラノサウルスとスピノサウルス、いったいどっちが強いのか?
ティラノサウルス科最強の証、D型歯の秘密
ティラノサウルスの頭部はどれくらい大きかったの?
人間の男性と比較!あなたは大きいと感じますか?それとも・・・。