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オールドコレクション。ロングカーブ計測8センチ、紛れもない成体歯化石。ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の歯化石/【di1625】
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こちらは、1995年の新宿ショーでお披露目された、ティラノサウルス・レックスの成体の巨大歯化石です。なんとロングカーブ計測で8センチほどもあります。表面を中心に3割程度の補修が見られます。補修を行ったのは、化石ファンなら知らぬものはいないであろう、かの有名なブラックヒルズ地質研究所です。日本国内に入って約24年が経過してもなお、その威厳を保ち続けています。
セレーションは、同研究所による補修と思われます(弊社の紫外線テストによる推察)。1992年に発見されたティラノサウルス・レックスの完全な骨格、通称『スタン』が注目を浴びる中、そのわずか3年後に披露されたのがこの歯化石です。
成体の歯化石ならではの、とんでもない太さ。とりわけ根本にかけて大きく膨らむ、この独特の形はまさにティラノサウルス・レックスの成体の歯化石であります。
インナー側のセレーションもブラックヒルズ地質研究所による補修が一定程度入っていると思われます。
まさにド級の太さであります。ちなみに採集地域は、サウスダコタ州ハーディング郡です。たびたびレックスの歯化石が発見される地域です。
獲物を噛み砕き、切り裂く、両方の機能を持った、レックス特有の形です。
ブラックヒルズ地質学研究所といえば、あのピーター・ラーソンが創業したことで有名ですね。よく知られた仕事としては1990年のティラノサウルス・レックスの巨大標本、『Sue』の発掘でしょう。その後の顛末も話題になりましたね。
実はこの歯化石は、前上顎骨歯の可能性があります。前上顎骨歯とは上顎の最も前方の4つのいずれかの歯化石を指します。ご覧のように平べったい面を持ち、獲物を引っ掛けるのに適した形をしています。これはまさに前上顎骨歯の特徴なのですが、典型的な前上顎骨歯には完全には合致しないようにも見えます。レックスの前上顎骨歯は大変希少で、これまでいくつか取り扱ってきましたが、いずれも明確な特徴を持っていました。それらと比較すると、やや感覚的に異なる部分があり、この歯化石のネームカードの注釈に記載はされていません。ブラックヒルズ地質学研究所が、記載しないのであれば、弊社が上書きすることは禁忌でしょう。『可能性』だけ触れるに留めておきたいと思います。
根本を撮影。完全な前上顎骨歯であれば、平たい部分を直線としてDの字を形成するのですが、やや乱れて見えます。おそらく、前上顎骨歯に近い部分ではないかと思われます。また、前上顎骨歯であれば、歯冠のサイズはロングカーブで5センチもあればかなり大きい部類なのですが、こちらは8センチもあります。ポイントツゥース(犬歯の部分)に近い、太くて長い部位に生えていた歯ではないかと推察します。周長87ミリもある、非常に太い歯化石です。
ロングカーブ計測8センチ!極めて巨大な歯化石です。
100円玉との比較。著名な地質学研究所からの標本であること、極めて巨大なレックスの歯化石であることから、そのコレクション価値は非常に高いのですが、同時に、弊社の紫外線テストでは、セレーションをはじめとして補修が見られることから、価格を調整しています。いずれにいたしましても、このレベルの標本がこの価格で提供されることは、現在では滅多にございませんので、レックスの巨大歯化石をお探しの方はお早めにご検討ください。
商品スペック
商品ID | di1625 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | オールドコレクション。ロングカーブ計測8センチ、紛れもない成体歯化石。ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の歯化石 |
産地 | アメリカ・ヘルクリーク累層 |
サイズ | ロングカーブ計測8cm 周長8.7cm |
商品解説 | 1995年の新宿ショーでお披露目、オールドコレクション!あのブラックヒルズ研究所からの掘り出し物!ロングカーブ計測8センチ!ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の成体の巨大歯化石。Harding County, South Dakota, U.S.A. |
ティラノサウルスとは?
白亜紀の暴君、最強の恐竜、ティラノサウルスの知られざる秘密
1990年に発見された通称スーが最大の化石骨格で体長13m、推定体重は6tです。これはアフリカ象の中でもスーパーヘビー級の固体と同等かそれ以上の体重です。
異様に大きく、巨大な頭部骨格
最強の恐竜といわれるティラノサウルスは、体から比べても相当に頭部骨格が大きいことが分かっています。太くて長い歯、頑丈で大きなアゴを使い、獲物の肉を食いちぎり、噛み砕くように進化したのでしょう。これは他の獣脚類であるスピノサウルス、アロサウルス、アルバートサウルス、ディロング、タルボサウルス等と比べても、言えることです。
異様に小さい前肢
体はがっちりと巨大で、それにふさわしい後肢とかぎ爪を持っていましたが、それに比べて前肢は極端に小さいことで有名です。前肢は基本的に仮に使用していなかったのかもしれません。前肢の用途についてはさまざまな説があります。面白い説としては起き上がるときに補助的に使用した、というものがあります。
巨体を支える合理的な肢先の構造
1m近く巨大な足の甲から爪にかけての構造は非常に合理的に出来ており、6tにも及ぶ現生の巨像をはるかに超える体重をしっかりと受け止めることができました。研究者によれば、この肢の甲に構造には体重を支える特別な構造をしていたことが分かっています。
巨大な後肢は、他の獣脚類の中でも最も比率が大きいことが分かっています。巨大な頭と巨大な肢で特徴付けられるのがティラノサウルスであるといえます。
ティラノサウルスの眼
ティラノサウルスの眼は現生の肉食動物のライオンやトラと同様、前方を見据える形についていました。これはティラノサウルスは外敵が少ないハンターであったことをあらわしています。草食動物のように常に周りからの攻撃に配慮する必要がある動物の眼は左右が離れて付いています。
ティラノサウルスの嗅覚
ティラノサウルスの嗅覚は非常に発達していたと考えられています。わずかな血のにおいも見逃さなないハンターの鼻です。
画像「tyrannosaurus」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
シカゴのフィールド博物館
ティラノサウルスの歯
ティラノサウルスの歯は非常に太く長いのが特徴です。他の獣脚類に比べてもその特徴は明確で、切り裂くというよりは噛み砕くのに適していました。歯根(歯額の中に埋まっている部分)も非常に長かったという事実がよりこの特性を裏付けています。歯茎より上、つまり見えている部分が7-8cmにも関わらず、歯茎に埋まっている部分が22-23cmという化石が実際に発見されています。
ティラノサウルスには羽毛があった?
一部の研究者によれば、ティラノサウルスは羽毛で覆われていた、という説があります。寒暖の激しい期間を乗り切るために、体を温めるために羽を持っていたというのです。また、他の説では子供のころに羽毛があったとしても、大人になれば体温が高くなることが考えられ、完全になくなっていたのではないか、というものがあります。そもそも、この羽毛論の発端は、同じ獣脚類であるコエロフィシスやディロングの羽毛の痕跡付き化石が発見されたことにあります。コエロフィシスやディロング(ファイナルファンタジーのチョコボにそっくり)はかなり小さい恐竜であることから体温を失いやすく、羽毛をまとっていたのかもしれません。そうであれば少なくともティラノサウルスの子供には羽毛が存在した可能性はあります。
ティラノサウルスの寿命は何歳?
前述の巨大化石、「ス-」を調べると、年齢は28歳であることが分かりました(骨の状態で判断が可能)。また、化石を詳しく調べると、かなり痛んだ骨であることが分かり、寿命が近いのではないかと考えられました。従いまして、ティラノサウルスの寿命は30歳前後だと推測されています。ティラノサウルスは20歳くらいまで成長し、その後、徐々に老化していきました。5歳以下の若いティラノサウルスは必ずしも最強とは言えなかったようです。
ティラノサウルスは脚が速い?遅い?
ティラノサウルスはどのくらいの速度で走ることが出来たのでしょうか。一部の研究者は時速60kmで走ることができたと主張しましたが、現在では、骨や体のバランスなどから時速30kmにも満たない速度だったと考えられています。この点からトリケラトプス。エドモントサウルスのような比較的鈍足の草食恐竜を身を潜めて待ち伏せして狩をしたのではないかと考えられます(実際にトリケラトプスの化石からティラノサウルスの噛み跡が発見されています)。またワニなども狩りの対象になったと考えられています。
ティラノサウルスの狩りは単独行動?それとも集団行動?
ティラノサウルスと同じ北米の大型獣脚類のアルバートサウルスが大人と子供の化石が同箇所で発見されたことから、獣脚類といえど、集団で狩りをしていたことが明らかになりました。このことから、ティラノサウルスもその可能性があるのではないか、と考えられています。
死肉もあさった?
ティラノサウルスの嗅覚は非常に敏感であることから、死体のにおいをかぎつけることは容易であったと考えられます。その為、死肉をあさることも決して珍しくなかったでしょう。
ティラノサウルスの起源はアジアにある
恐竜コレクターの永遠のアイドル、ティラノサウルスにも同じタイプの仲間が世界各地に沢山いました。ここで簡単に紹介しましょう。
我々日本人にとってうれしい?事実
ティラノサウルス類は実はアジアから生まれました。ティラノサウルスの仲間は中生代の白亜紀になってアジアに現れました。この頃のティラノサウルスの祖先は非常に小さく、体長3mにも満たないものでした。彼らが当時、アジアとつながっていた北米へと渡り白亜紀後期にあの超巨大獣脚類のティラノサウルスが現れることになったのは意外と知られていません。さて、そのアジアで生まれた祖先をご紹介します。
シャンシャノサウルス 体長 3m 白亜紀後期 中国
さてなぜシャンシャノサウルスはティラノサウルスの仲間と判明したのでしょうか。それは、ティラノサウルス類に共通の特徴が存在したからです。
ティラノサウルス類共通の特徴
頭部骨格の眼の後ろの部分がBの字をしている左右の鼻の骨が結合し、強固になっている
この特徴を持った恐竜が世界各地で見つかり、ティラノサウルスの仲間であると考えられています。当時世界はアフリカを除いて陸続きであったことから、アジアから北米に大きく移動していきました。移動するたびに体を大きく、白亜紀後期それも隕石衝突の直前に最も巨大化します。それが皆さんがよく知るティラノサウルス・レックスなのです。
モンゴルアリオラムス 体長 5m
タルボサウルス 体長 9m
アレクトロサウルス 体長 5m
北米 アウブリソドン体長 3m
ダスプレトサウルス 体長10m
アルバートサウルス 10m
ゴルゴサウルス 9m
実は日本にもティラノサウルスの仲間がいたといわれています。つまり、前述の特徴をもった恐竜の化石が発見されました。石川県白山市でただ1本の歯が発見されています。
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ティラノサウルスの頭部はどれくらい大きかったの?
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