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コレクション魂に火がつく特徴的な摩耗!ナチュラルな標本ならではの美しいエナメル質やセレーションが備わった見事なティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の歯化石。厚みにもご注目ください!/【di1577】
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こちらは、化石コレクターに絶大な人気を誇る、ティラノサウルス・レックスの歯化石です。ミドルセクションから上の部分と推察されます。
まず、最初にご注目いただきたいのは、この歯化石の最大の魅力であるトップチップ付近の摩耗です。写真左側先端が斜めに摩耗していることがお分かりでしょうか。まるで研ぎ石で研磨したかのような切り込みです。
反対側からご覧いただきましょう。同様に素晴らしい保存状態。そして先端の摩耗をこちらからもご確認いただけます。全方位的に研磨されているのです。後ほど写真をご覧に入れます。この摩耗は、ティラノサウルス・レックスの歯化石にまれに見られる特徴です。顎を繰り返し開閉するうちに、歯同士が擦れ合って、このような摩耗を形成するという説があります。この特徴が見られる歯とそうではない歯が存在するのは、生える場所によって歯同士の接触がある場合とない場合があるからではないかと推察しています。これは個人的な考えで、何の裏打ちもありませんが、様々な説を考えたくなるほど、頻出する特徴ゆえ一つ示してみました。
説明が遅れましたが、エナメル質の保存状態も極めて良好です。ナチュラルな標本だけに確認される細かい模様がはっきりと見えます。また両刃にセレーション(鋸歯、ギザギザの部分)が保存されている点も合わせてご注目ください。
思わず、唸ってしまう、見事なセレーションです。よくファスナーに例えられます。
この歯化石はおそらく、成体、すくなくとも亜成体の立派な歯化石の中間付近よりも上部の標本と思われます。そのもののサイズは大きくはありませんが、全体的な形やセレーションの特徴などが、亜成体以上の歯化石であることを感じさせます。
トップチップに照準を合わせて撮影しました。
そして、前半で強調しました摩耗部分を改めてご覧ください。全方位的に摩耗していることがお分かりでしょうか。ティラノサウルス・レックスの歯化石はまれにこのような特徴を持った標本が存在します。決して”折れ”ではありません。
根本の断面をご覧いただきましょう。先程、亜成体以上の個体の歯化石の特徴が感じられると申しましたが、まさにこの写真にそれが現れています。幼体の歯化石は比較的扁平ですが、こちらの標本は非常に分厚いのがお分かりいただけることでしょう。王者の威厳が感じられます。この写真はこの標本の素晴らしさを説明するのに必要不可欠です。
ロングカーブ計測で26ミリです。決して長くはありませんが、幼体の歯化石ではないことはお分かり頂けたのではないかと思います。
100円玉との比較。コレクション魂に火がつく特徴的な摩耗に加え、ナチュラルな標本ならではの美しいエナメル質やセレーションが備わった見事な歯化石です。厚みにもご注目ください。
商品スペック
商品ID | di1577 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | コレクション魂に火がつく特徴的な摩耗!ナチュラルな標本ならではの美しいエナメル質やセレーションが備わった見事なティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の歯化石。厚みにもご注目ください! |
産地 | アメリカ・ヘルクリーク累層 |
サイズ | ロングカーブ計測2.6cm |
商品解説 | コレクション魂に火がつく特徴的な摩耗!ナチュラルな標本ならではの美しいエナメル質やセレーションが備わった見事なティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の歯化石。厚みにもご注目ください! |
ティラノサウルスとは?
白亜紀の暴君、最強の恐竜、ティラノサウルスの知られざる秘密
1990年に発見された通称スーが最大の化石骨格で体長13m、推定体重は6tです。これはアフリカ象の中でもスーパーヘビー級の固体と同等かそれ以上の体重です。
異様に大きく、巨大な頭部骨格
最強の恐竜といわれるティラノサウルスは、体から比べても相当に頭部骨格が大きいことが分かっています。太くて長い歯、頑丈で大きなアゴを使い、獲物の肉を食いちぎり、噛み砕くように進化したのでしょう。これは他の獣脚類であるスピノサウルス、アロサウルス、アルバートサウルス、ディロング、タルボサウルス等と比べても、言えることです。
異様に小さい前肢
体はがっちりと巨大で、それにふさわしい後肢とかぎ爪を持っていましたが、それに比べて前肢は極端に小さいことで有名です。前肢は基本的に仮に使用していなかったのかもしれません。前肢の用途についてはさまざまな説があります。面白い説としては起き上がるときに補助的に使用した、というものがあります。
巨体を支える合理的な肢先の構造
1m近く巨大な足の甲から爪にかけての構造は非常に合理的に出来ており、6tにも及ぶ現生の巨像をはるかに超える体重をしっかりと受け止めることができました。研究者によれば、この肢の甲に構造には体重を支える特別な構造をしていたことが分かっています。
巨大な後肢は、他の獣脚類の中でも最も比率が大きいことが分かっています。巨大な頭と巨大な肢で特徴付けられるのがティラノサウルスであるといえます。
ティラノサウルスの眼
ティラノサウルスの眼は現生の肉食動物のライオンやトラと同様、前方を見据える形についていました。これはティラノサウルスは外敵が少ないハンターであったことをあらわしています。草食動物のように常に周りからの攻撃に配慮する必要がある動物の眼は左右が離れて付いています。
ティラノサウルスの嗅覚
ティラノサウルスの嗅覚は非常に発達していたと考えられています。わずかな血のにおいも見逃さなないハンターの鼻です。
画像「tyrannosaurus」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
シカゴのフィールド博物館
ティラノサウルスの歯
ティラノサウルスの歯は非常に太く長いのが特徴です。他の獣脚類に比べてもその特徴は明確で、切り裂くというよりは噛み砕くのに適していました。歯根(歯額の中に埋まっている部分)も非常に長かったという事実がよりこの特性を裏付けています。歯茎より上、つまり見えている部分が7-8cmにも関わらず、歯茎に埋まっている部分が22-23cmという化石が実際に発見されています。
ティラノサウルスには羽毛があった?
一部の研究者によれば、ティラノサウルスは羽毛で覆われていた、という説があります。寒暖の激しい期間を乗り切るために、体を温めるために羽を持っていたというのです。また、他の説では子供のころに羽毛があったとしても、大人になれば体温が高くなることが考えられ、完全になくなっていたのではないか、というものがあります。そもそも、この羽毛論の発端は、同じ獣脚類であるコエロフィシスやディロングの羽毛の痕跡付き化石が発見されたことにあります。コエロフィシスやディロング(ファイナルファンタジーのチョコボにそっくり)はかなり小さい恐竜であることから体温を失いやすく、羽毛をまとっていたのかもしれません。そうであれば少なくともティラノサウルスの子供には羽毛が存在した可能性はあります。
ティラノサウルスの寿命は何歳?
前述の巨大化石、「ス-」を調べると、年齢は28歳であることが分かりました(骨の状態で判断が可能)。また、化石を詳しく調べると、かなり痛んだ骨であることが分かり、寿命が近いのではないかと考えられました。従いまして、ティラノサウルスの寿命は30歳前後だと推測されています。ティラノサウルスは20歳くらいまで成長し、その後、徐々に老化していきました。5歳以下の若いティラノサウルスは必ずしも最強とは言えなかったようです。
ティラノサウルスは脚が速い?遅い?
ティラノサウルスはどのくらいの速度で走ることが出来たのでしょうか。一部の研究者は時速60kmで走ることができたと主張しましたが、現在では、骨や体のバランスなどから時速30kmにも満たない速度だったと考えられています。この点からトリケラトプス。エドモントサウルスのような比較的鈍足の草食恐竜を身を潜めて待ち伏せして狩をしたのではないかと考えられます(実際にトリケラトプスの化石からティラノサウルスの噛み跡が発見されています)。またワニなども狩りの対象になったと考えられています。
ティラノサウルスの狩りは単独行動?それとも集団行動?
ティラノサウルスと同じ北米の大型獣脚類のアルバートサウルスが大人と子供の化石が同箇所で発見されたことから、獣脚類といえど、集団で狩りをしていたことが明らかになりました。このことから、ティラノサウルスもその可能性があるのではないか、と考えられています。
死肉もあさった?
ティラノサウルスの嗅覚は非常に敏感であることから、死体のにおいをかぎつけることは容易であったと考えられます。その為、死肉をあさることも決して珍しくなかったでしょう。
ティラノサウルスの起源はアジアにある
恐竜コレクターの永遠のアイドル、ティラノサウルスにも同じタイプの仲間が世界各地に沢山いました。ここで簡単に紹介しましょう。
我々日本人にとってうれしい?事実
ティラノサウルス類は実はアジアから生まれました。ティラノサウルスの仲間は中生代の白亜紀になってアジアに現れました。この頃のティラノサウルスの祖先は非常に小さく、体長3mにも満たないものでした。彼らが当時、アジアとつながっていた北米へと渡り白亜紀後期にあの超巨大獣脚類のティラノサウルスが現れることになったのは意外と知られていません。さて、そのアジアで生まれた祖先をご紹介します。
シャンシャノサウルス 体長 3m 白亜紀後期 中国
さてなぜシャンシャノサウルスはティラノサウルスの仲間と判明したのでしょうか。それは、ティラノサウルス類に共通の特徴が存在したからです。
ティラノサウルス類共通の特徴
頭部骨格の眼の後ろの部分がBの字をしている左右の鼻の骨が結合し、強固になっている
この特徴を持った恐竜が世界各地で見つかり、ティラノサウルスの仲間であると考えられています。当時世界はアフリカを除いて陸続きであったことから、アジアから北米に大きく移動していきました。移動するたびに体を大きく、白亜紀後期それも隕石衝突の直前に最も巨大化します。それが皆さんがよく知るティラノサウルス・レックスなのです。
モンゴルアリオラムス 体長 5m
タルボサウルス 体長 9m
アレクトロサウルス 体長 5m
北米 アウブリソドン体長 3m
ダスプレトサウルス 体長10m
アルバートサウルス 10m
ゴルゴサウルス 9m
実は日本にもティラノサウルスの仲間がいたといわれています。つまり、前述の特徴をもった恐竜の化石が発見されました。石川県白山市でただ1本の歯が発見されています。
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