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最高の保存状態を持つ標本の一つ、セレーション、エナメル質ともに比類なきクオリティ!白亜紀カンパニアン期に棲息していたティラノサウルス科(Tyrannosauride)の歯化石/【di1373】
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こちらは米国モンタナ州のジュディリバーフォーメーションから採集された、非常に希少な歯化石です。そうです、ティラノサウルス科に属する歯化石です。
北米のティラノサウルス科の恐竜といえば、特別な存在。恐竜ファンなら誰しもそう思うはずです。ティラノサウルス・レックスを始め、ダスプレトサウルス、アルバートサウルス、ゴルゴサウルスといった、非常に大型で、ハンターとして最終的な進化を遂げたとされるいわば、獣脚類恐竜の最終形と言える存在。アジアから始まった小型のティラノサウルス類の最終的な進化形態と言っても良いかも知れません。
さて、こちらの素晴らしい保存状態を示す歯化石は、そのうち、一体どの恐竜の歯化石なのか。この歯化石の主はいかに?結論から言うと、はっきりと同定することは難しい。モンタナ州のジュディスリバー層から採集されたものであるので、カンパニアン、つまり7700万年前から7000万年前に棲息していた恐竜ということになります。となると、ダスプレトサウルス、アルバートサウルス、ゴルゴサウルスのいずれかになります。いずれにしても、極めて希少な歯化石ですが、これらを区別するのは、なかなか骨が折れる作業です。歯の形状からだけではこの3つを区別するのは仮に専門家であっても区別は難しいでしょう。通常は、ジュディスリバー層の詳細な位置と過去の採集履歴を突き合わせて判断することになります。採集元に聞き取りを行いましたが、その点もはっきりしません。
とはいえ、この歯化石の価値が下がるものではありません。なぜなら、それらの3つのいずれであったとしても、いずれも甲乙つけがたいほど、極めて希少であるからです。まして、このセレーションの凄まじい保存状態をご覧頂いて分かるように、比類なきクオリティを維持している歯化石です。滅多に市場に登場するものではないからです。
また、エナメル質の保存状態をじっくりご覧いただくと、なおその価値に気づくはずです。ナチュラルでありながら、非常にスムーズなパターンを示しています。ほとんど傷つくことなく、脱水が起こり、美しいエナメル質のパターンが形成されたことを意味しています。
御覧ください!この素晴らしいセレーションとエナメル質。ルート部にかけて大きく膨らむ点にもご注目下さい。これは大型のティラノサウルス科の恐竜の成体の歯化石に見られる傾向です。
この歯化石の素晴らしい点は数えればきりがないほどですが、もう一つご注目いただきたいのは、アウターセレーションが保存されている点と、その曲がり方。ティラノサウルス科の恐竜は異歯性といって生える位置によって歯の形が変わる特徴を持っています。セレーションのラインが自然と曲がっているものは上顎に多いように感じられます。歯が比較的ストレートで平らな面が存在しない点から、前上顎骨歯(上顎の前側の歯)ではないようですが、その側面の歯にあたるのかもしれません。
このセレーションはぜひともルーペでご覧ください。セレーションは拡大してみると、実は粒なのです。肉眼ではのこぎりの刃のように見えますが、実は丸みを帯びています。また、セレーションは歯の位置によって形が異なります。ファスナーのように見える部分もあれば、かなり丸みを増した箇所もあります。これはレプリカの歯化石ではわからない、非常に微細な特徴なので、ぜひルーペでご覧いただきたいところです。並の保存状態の歯化石でも決して確認できない、非常に面白い特徴です。オーナーの特権ですね。
可能な限り寄って撮影してみました。丸みを帯びているのがお分かりでしょうか。それにしても、これほどのセレーションを持つ歯化石は、本当に一握り。まして、ティラノサウルス科の恐竜ともなれば、希少中の希少。
ミドルセクションはややファスナーっぽい形状へと変化します。それにしても、エナメル質の美しいこと。
ロングカーブ計測で49ミリ。カンパニアンに棲息していたティラノサウルス科の恐竜としては、立派なサイズ。太さ、厚みからいって明らかに成体の歯化石です。
このセレーションはこの歯化石のシンボルマークのようなもの。同時に数十本の歯化石を見せられても、ひと目で、それと分かる素晴らしいセレーションです。鳥肌モノ。
こちらは根本から撮影。周長は51ミリ。しっかりとした厚みを持っています。
100円玉との比較。比類なき保存状態。
両面ともにナチュラルでありながら非常にスムーズなエナメル質が保存されています。恐竜のコレクターであればいずれは入手したい、北米のティラノサウルス科の恐竜の歯化石。最高の逸品の一つ。
商品スペック
商品ID | di1373 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 最高の保存状態を持つ標本の一つ、セレーション、エナメル質ともに比類なきクオリティ!白亜紀カンパニアン期に棲息していたティラノサウルス科(Tyrannosauride)の歯化石 |
産地 | Blaine County, Montana, U.S.A. |
サイズ | ロングカーブ計測4.9cm 周長5.1cm |
商品解説 | 最高の保存状態を持つ標本の一つ、セレーション、エナメル質ともに比類なきクオリティ!白亜紀カンパニアン期に棲息していたティラノサウルス科(Tyrannosauride)の歯化石Judith River Formation |
ティラノサウルスとは?
白亜紀の暴君、最強の恐竜、ティラノサウルスの知られざる秘密
1990年に発見された通称スーが最大の化石骨格で体長13m、推定体重は6tです。これはアフリカ象の中でもスーパーヘビー級の固体と同等かそれ以上の体重です。
異様に大きく、巨大な頭部骨格
最強の恐竜といわれるティラノサウルスは、体から比べても相当に頭部骨格が大きいことが分かっています。太くて長い歯、頑丈で大きなアゴを使い、獲物の肉を食いちぎり、噛み砕くように進化したのでしょう。これは他の獣脚類であるスピノサウルス、アロサウルス、アルバートサウルス、ディロング、タルボサウルス等と比べても、言えることです。
異様に小さい前肢
体はがっちりと巨大で、それにふさわしい後肢とかぎ爪を持っていましたが、それに比べて前肢は極端に小さいことで有名です。前肢は基本的に仮に使用していなかったのかもしれません。前肢の用途についてはさまざまな説があります。面白い説としては起き上がるときに補助的に使用した、というものがあります。
巨体を支える合理的な肢先の構造
1m近く巨大な足の甲から爪にかけての構造は非常に合理的に出来ており、6tにも及ぶ現生の巨像をはるかに超える体重をしっかりと受け止めることができました。研究者によれば、この肢の甲に構造には体重を支える特別な構造をしていたことが分かっています。
巨大な後肢は、他の獣脚類の中でも最も比率が大きいことが分かっています。巨大な頭と巨大な肢で特徴付けられるのがティラノサウルスであるといえます。
ティラノサウルスの眼
ティラノサウルスの眼は現生の肉食動物のライオンやトラと同様、前方を見据える形についていました。これはティラノサウルスは外敵が少ないハンターであったことをあらわしています。草食動物のように常に周りからの攻撃に配慮する必要がある動物の眼は左右が離れて付いています。
ティラノサウルスの嗅覚
ティラノサウルスの嗅覚は非常に発達していたと考えられています。わずかな血のにおいも見逃さなないハンターの鼻です。
画像「tyrannosaurus」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
シカゴのフィールド博物館
ティラノサウルスの歯
ティラノサウルスの歯は非常に太く長いのが特徴です。他の獣脚類に比べてもその特徴は明確で、切り裂くというよりは噛み砕くのに適していました。歯根(歯額の中に埋まっている部分)も非常に長かったという事実がよりこの特性を裏付けています。歯茎より上、つまり見えている部分が7-8cmにも関わらず、歯茎に埋まっている部分が22-23cmという化石が実際に発見されています。
ティラノサウルスには羽毛があった?
一部の研究者によれば、ティラノサウルスは羽毛で覆われていた、という説があります。寒暖の激しい期間を乗り切るために、体を温めるために羽を持っていたというのです。また、他の説では子供のころに羽毛があったとしても、大人になれば体温が高くなることが考えられ、完全になくなっていたのではないか、というものがあります。そもそも、この羽毛論の発端は、同じ獣脚類であるコエロフィシスやディロングの羽毛の痕跡付き化石が発見されたことにあります。コエロフィシスやディロング(ファイナルファンタジーのチョコボにそっくり)はかなり小さい恐竜であることから体温を失いやすく、羽毛をまとっていたのかもしれません。そうであれば少なくともティラノサウルスの子供には羽毛が存在した可能性はあります。
ティラノサウルスの寿命は何歳?
前述の巨大化石、「ス-」を調べると、年齢は28歳であることが分かりました(骨の状態で判断が可能)。また、化石を詳しく調べると、かなり痛んだ骨であることが分かり、寿命が近いのではないかと考えられました。従いまして、ティラノサウルスの寿命は30歳前後だと推測されています。ティラノサウルスは20歳くらいまで成長し、その後、徐々に老化していきました。5歳以下の若いティラノサウルスは必ずしも最強とは言えなかったようです。
ティラノサウルスは脚が速い?遅い?
ティラノサウルスはどのくらいの速度で走ることが出来たのでしょうか。一部の研究者は時速60kmで走ることができたと主張しましたが、現在では、骨や体のバランスなどから時速30kmにも満たない速度だったと考えられています。この点からトリケラトプス。エドモントサウルスのような比較的鈍足の草食恐竜を身を潜めて待ち伏せして狩をしたのではないかと考えられます(実際にトリケラトプスの化石からティラノサウルスの噛み跡が発見されています)。またワニなども狩りの対象になったと考えられています。
ティラノサウルスの狩りは単独行動?それとも集団行動?
ティラノサウルスと同じ北米の大型獣脚類のアルバートサウルスが大人と子供の化石が同箇所で発見されたことから、獣脚類といえど、集団で狩りをしていたことが明らかになりました。このことから、ティラノサウルスもその可能性があるのではないか、と考えられています。
死肉もあさった?
ティラノサウルスの嗅覚は非常に敏感であることから、死体のにおいをかぎつけることは容易であったと考えられます。その為、死肉をあさることも決して珍しくなかったでしょう。
ティラノサウルスの起源はアジアにある
恐竜コレクターの永遠のアイドル、ティラノサウルスにも同じタイプの仲間が世界各地に沢山いました。ここで簡単に紹介しましょう。
我々日本人にとってうれしい?事実
ティラノサウルス類は実はアジアから生まれました。ティラノサウルスの仲間は中生代の白亜紀になってアジアに現れました。この頃のティラノサウルスの祖先は非常に小さく、体長3mにも満たないものでした。彼らが当時、アジアとつながっていた北米へと渡り白亜紀後期にあの超巨大獣脚類のティラノサウルスが現れることになったのは意外と知られていません。さて、そのアジアで生まれた祖先をご紹介します。
シャンシャノサウルス 体長 3m 白亜紀後期 中国
さてなぜシャンシャノサウルスはティラノサウルスの仲間と判明したのでしょうか。それは、ティラノサウルス類に共通の特徴が存在したからです。
ティラノサウルス類共通の特徴
頭部骨格の眼の後ろの部分がBの字をしている左右の鼻の骨が結合し、強固になっている
この特徴を持った恐竜が世界各地で見つかり、ティラノサウルスの仲間であると考えられています。当時世界はアフリカを除いて陸続きであったことから、アジアから北米に大きく移動していきました。移動するたびに体を大きく、白亜紀後期それも隕石衝突の直前に最も巨大化します。それが皆さんがよく知るティラノサウルス・レックスなのです。
モンゴルアリオラムス 体長 5m
タルボサウルス 体長 9m
アレクトロサウルス 体長 5m
北米 アウブリソドン体長 3m
ダスプレトサウルス 体長10m
アルバートサウルス 10m
ゴルゴサウルス 9m
実は日本にもティラノサウルスの仲間がいたといわれています。つまり、前述の特徴をもった恐竜の化石が発見されました。石川県白山市でただ1本の歯が発見されています。
ティラノサウルスとスピノサウルス、いったいどっちが強いのか?
ティラノサウルス科最強の証、D型歯の秘密
ティラノサウルスの頭部はどれくらい大きかったの?
人間の男性と比較!あなたは大きいと感じますか?それとも・・・。