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レア&美麗品!モロッコのエラシディアで見つかった最初期の三葉虫の一つ、ルサティオプス(Lusatiops)の上質個体/【tr1299】
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こちらはモロッコ、ハイアトラス山脈の南東端に位置するエラシディアで採集された三葉虫、ルサティオプスです。この地域ではカンブリア紀の極めて古い三葉虫が採集されます。近くから大型のパラドキシデスなどが採集される一方で、このような小型のルサティオプスも見つかります。モロッコの化石産地については、コラム「モロッコ5大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」をご覧ください。
ルサティオプスと同定された三葉虫の中にもいくつかパターンがあり、こちらは頬棘が短いタイプです。大きな頭鞍部、シンプルな体節、小さな尾板と、いかにも典型的な初期の三葉虫の特徴が備わっています。
左右対称で美しい個体です。
保存状態も極めて良好です。
カンブリア紀には、顎を持つ強力な魚類はまだ存在していなかったと考えられており、三葉虫にとっての天敵は大型のアノマロカリスなどの節足動物に限られていたのではないでしょうか。したがって、体を丸めて身を守るような形質はまだ持っていなかったと考えられます。
この時期のほとんどの三葉虫には体節には柔軟性がなく、平べったい形をしています。
小さいといっても、パラドキシデスのような大型の三葉虫に比べた場合のことです。実際には結構なサイズがあります。
特に形が美しい個体です。
裏面です。
母岩含め最厚部25ミリほどあります。
本体直線計測67ミリ、母岩含め10センチ以上あります。母岩と本体のバランスがよいです。
100円玉との比較。付属のスタンドを使えばこのように立てて展示することも可能です。モロッコのエラシディアで見つかった最初期の三葉虫の一つ、ルサティオプスの上質個体です。
商品スペック
商品ID | tr1299 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | レア&美麗品!モロッコのエラシディアで見つかった最初期の三葉虫の一つ、ルサティオプス(Lusatiops)の上質個体 |
産地 | Errachidia, Morocco |
サイズ | 本体直線計測6.7cm 母岩含め全体10.7cm×10.1cm×厚2.5cm |
商品解説 | 美麗品!モロッコのエラシディアで見つかった最初期の三葉虫の一つ、ルサティオプス(Lusatiops)の上質個体 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。