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可愛らしいポーズ、モロッコ・アルニフのデボン紀の地層から見つかった三葉虫、ネオメタカンティナ(Neometacanthina)/【tr1297】
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こちらはモロッコのデボン紀の地層から見つかった三葉虫、ネオメタカンティナです。
本化石の産地、モロッコ・アルニフはデボン紀の三葉虫が多数採集されます。詳しくはコラム「モロッコ5大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」を御覧ください。
メタカンティナと比べるとより小さな眼を持っています。左右の頬トゲは同様に長く立派です。
また、共通して特徴的なのがこのフリルです。
少し体を丸めたポーズをしています。ネオメタカンティナ、メタカンティナともに体を折り曲げた個体はほとんど見つかりません。丸めていても、この個体のようにわずかです。体節にさほど柔軟性はなかったと思われます。
頭鞍部を正面から撮影。吻部はわずかに前に飛び出しています。
長い頬トゲを側面から撮影しました。
母岩は丁寧に丸められています。
側面から撮影した一枚。立体的な体節部がよくクリーニングされています。
底を撮影しました。ラフではありますが、概ねフラットにカットされていて、平置き時に安定します。
本体カーブ計測64ミリほどあります。母岩左右76ミリです。
100円玉との比較。長い頬トゲ、小さな眼、フリルが特徴的なネオメタカンティナの化石です。
商品スペック
商品ID | tr1297 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 可愛らしいポーズ、モロッコ・アルニフのデボン紀の地層から見つかった三葉虫、ネオメタカンティナ(Neometacanthina) |
産地 | Alnif, Morocco |
サイズ | 本体カーブ計測6.4cm 母岩含め全体7.6cm×6.9cm×厚4.1cm |
商品解説 | 可愛らしいポーズ、モロッコ・アルニフのデボン紀の地層から見つかった三葉虫、ネオメタカンティナ(Neometacanthina) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。