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最も古い三葉虫の一つ、プリコパリア目に属する、ルサティオプス(Lusatiops)の化石/古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)【tr1293】
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最も古い三葉虫の一つ、プリコパリア目に属する、ルサティオプス(Lusatiops)の化石/古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)【tr1293】
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こちらはカンブリア紀後期の非常に古い三葉虫の一つ、ルサティオプスです。モロッコのエルラシディアで見つかった標本で、エルラシディアはあの有名なアルニフから北東へ約150kmの場所にあります。アルニフと同様に、エルラシディアもハイアトラス山脈の南東端に位置しており、さまざまな化石が発見されます。アルニフはデボン紀の三葉虫の印象が強いですが、エルラシディアでは古生代初期の三葉虫も発見されているようです。モロッコの化石産地については、コラム「モロッコ4大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」をご覧ください。
ルサティオプスは、初期の三葉虫の典型的な特徴を持っています。平坦で大きな頭部、長い頬トゲ、小さな尾板、そして柔軟性のないシンプルな体節など。
右上から左下にかけて走る白いラインは接着痕です。紫外線テストを行った結果、それ以外に目立った修復箇所は確認されませんでした。
非常に大きな頭鞍部。ルサティオプスは最も原始的なグループの一つであるプチコパリア目に属します。このグループはカンブリア紀後期に多く現れ、シルル紀には全て絶滅しています。小判のような平板な体躯に大きな頬トゲを生やしています(短いものもあり)。
体節の数は比較的少ない傾向にあります。
裏面です。平らではありませんが、重心が安定しており、平置き時もさほどグラグラしません。
側面から撮影。
初期の三葉虫のコレクターにはぜひご検討いただきたい標本です。
母岩含め11センチ以上、本体は直線計測で53ミリほどあります。
100円玉との比較。最も古い三葉虫の一つ、プリコパリア目に属する、ルサティオプスの化石です。
商品スペック
商品ID | tr1293 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | 最も古い三葉虫の一つ、プリコパリア目に属する、ルサティオプス(Lusatiops)の化石 |
産地 | Errachidia, Morocco |
サイズ | 本体直線計測5.3cm 母岩含め全体11.4cm×8.6cm×厚2.9cm |
商品解説 | 最も古い三葉虫の一つ、プリコパリア目に属する、ルサティオプス(Lusatiops)の化石 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。