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「何者か」の「羽毛」が眠る至極の琥珀! 約1億年前、恐竜時代の神秘が封じ込められたバーマイト(Burmite)/【ot4078】
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こちらは・・・恐竜時代の琥珀として名高い、ミャンマー産の「バーマイト」の内部を、ルーペ越しに撮影した一枚です。羽ペンを思わせる、繊細で見事な羽毛が、いくつも内包されているのです。
化石ファン、そして恐竜ファンにとって、これはまさに息を呑む光景。約1億年前の世界が閉じ込められた琥珀の中に、こうして羽毛が保存されているとは・・・驚嘆すべき発見です。
この時代に羽毛をまとう生き物といえば・・・そう、恐竜、あるいは初期の鳥類のごく限られた種のみ。いずれにせよ、まさに“超”が付くほどの希少標本。右下には小さな虫の姿も見えますが、あまりの羽毛の存在感に、一瞬気づきませんでした。

別の位置を撮影しました。こちらは羽虫の一部です。虫の羽には明瞭な翅脈があり、縁はたいてい丸みを帯びています。一枚目の写真に写っていた羽とは、構造も質感も明らかに異なることがお分かりいただけることでしょう。

こちらは肉眼で見ると、全体が透き通っており、バックライトをあてると、まるで灯がともったかのように煌々と輝きます。さすがは、最も古い宝石のひとつと称される琥珀です。悠久の時を内包した、その神秘的な美しさには、思わず息をのみます。

肉眼でも全体が透き通っており、バックライトをあてずとも、この輝き!

改めて、この羽をご覧いただきましょう。繰り返しになりますが、バーマイトとは、約1億年前の木の樹液が化石化したもの。その内部に封じ込められている動植物も、まさに当時の生きた記録である可能性があるのです。
いったん琥珀に取り込まれると、外部の環境から完全に遮断され、酸化や風化の影響を受けにくくなります。その結果、腐敗も進まず、このように極めて良好な状態で保存されるのです。
一般的な環境では、羽のような繊細な軟組織はまず化石として残りません。だからこそ、この羽が持つ価値は、計り知れません。

他にも、内部には実に多くの内包物が見られます。バックライトをあてつつ高倍率のルーペ(30倍以上)でご覧いただくと、あら不思議。まるで魔法のように、虫たちの姿がシルエットとなって浮かび上がってくるのです。
これは、琥珀の優れた保存効果によるもの。おそらく、生きていた当時とほとんど変わらぬ姿で、こうして私たちの前に現れてくれているのです。

一部は分離しているものの、立派な足や羽が、しっかりと保存されているのがわかりますね。

バーマイト・・・それは、東南アジア・ミャンマー北部の渓谷でのみ採集される、きわめて希少な琥珀です。琥珀そのものは世界各地で見つかりますが、1億年という遥かな時を遡るほど古いものとなると、その産地はごくわずか。バーマイトはまさに、その“時のかけら”を今に伝える、貴重な存在なのです。
この小さな宝石の中には、恐竜たちが生きていた時代の空気が、命が、封じ込められている。そう思うと、ただの鉱物ではない、太古と私たちをつなぐ小さなタイムカプセルのように感じられませんか。

この標本の中で、最も大きな個体です。肉眼でもその存在は確認できますが、ぜひ高倍率のルーペを使って、じっくりとご覧ください。

気泡や昆虫の部分化石、さらには植物の根の一部など、実にさまざまな内包物が見られます。樹液は、樹皮の傷からしみ出し、傷を埋めるように流れます。その過程で、揮発性の成分が虫たちを引き寄せ、特に羽虫を惹きつけるのです。小さく力の弱い虫たちは、その粘性の高い樹液に取り込まれ、半永久的に保存されます。

この標本のクライマックスは、何と言ってもこの羽でしょう。バーマイト自体が古く、希少な存在であることは言うまでもありませんが、その中でも「羽毛」を内包する標本は特別です。

透明度が高く、内包物を視認しやすいのもこの標本の魅力です。

昆虫の翅の一部です。ぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。肉眼とは別世界が広がっています。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

左右26ミリほどあります。バーマイトとしては大きい部類です。

100円玉より一回り大きいサイズです。恐竜時代の極めて古い琥珀、バーマイトの内部に”羽”が眠っています。
商品スペック
商品ID | ot4078 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 「何者か」の「羽毛」が眠る至極の琥珀! 約1億年前、恐竜時代の神秘が封じ込められたバーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.6cm×2.5cm×厚0.3cm |
商品解説 | 「何者か」の「羽毛」が眠る至極の琥珀! 約1億年前、恐竜時代の神秘が封じ込められたバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。