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美しい!クモを始めとして様々な虫を内包した恐竜時代(白亜紀)の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot4052】
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さて、こちらはなんでしょう。そうです、クモです。でも、このクモが約1億年前に生きていた可能性があると言ったら驚きますよね。これは『バーマイト』と呼ばれる極めて古い時代の琥珀で、白亜紀中期のアルビアン〜セノマニアンにかけて自生していた熱帯雨林の樹液が化石化したものと考えられています。虫が樹液に取り込まれ、そのまま化石化することがあり、この標本もその一例だと考えられています

琥珀の存在は知っていても、それが樹液の化石だとはご存じない方も多いでしょうね。最も身近な樹液といえば松脂(まつやに)です。あの独特のツーンとした匂い、山登りをする方ならよく嗅ぐのではないでしょうか。あるいは、野球をする方なら滑り止めのロジンバッグの匂いと言えばピンとくるかもしれません。ロジン(rosin)は『松脂』を意味し、松脂に炭酸カルシウムを混ぜたものがロジンバッグとして使われています。その樹液が途方も無い時間をかけて少しずつ固化し、最終的に化石になったものが琥珀なのです。後方からライトをあてると基質が煌々と輝き、まさに琥珀色を呈します。琥珀は古来より宝石として認識され、王侯貴族にも愛されてきました。

おっと、こちらにはまた別の虫の部分化石が見られますね。

こちらはどうやら足のようです。細かな部位まで明瞭に保存されています。

この標本の中には、さまざまな異なるタイプの虫が多数内包されています。よほど魅力的な樹液だったのか、それとも樹液が上から落ちてきて覆いかぶさったのか、今となっては知る由もありませんが、想像するだけでワクワクしてきますね。ちなみに、琥珀の内部に含まれる虫はとても小さい傾向にあります。これは、より大きな虫は樹液の粘性を脱することができたためと考えられます。

肉眼で見ると、先程の虫は小さな黒い点に見えます。内部を観察するには、ぜひ高倍率のルーペをお使いください。琥珀をのぞくときは、30倍以上のものをおすすめします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

ぜひ、このクモを探してみてください。ルーペを使って、ミクロの世界に飛び込んでみてください。

左右約23ミリほどあります。

ちょうど100円玉と同じくらいの大きさです。
商品スペック
商品ID | ot4052 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 美しい!クモを始めとして様々な虫を内包した恐竜時代(白亜紀)の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.3cm×1cm×厚0.4cm |
商品解説 | 美しい!クモを始めとして様々な虫を内包した恐竜時代(白亜紀)の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。