- 化石セブン【HOME】
- 化石販売
- その他の化石の販売
- 針葉樹の樹脂
- 琥珀の化石販売
- ウルトラレア!おびただしいほどの羽毛を内包した約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite)
ウルトラレア!おびただしいほどの羽毛を内包した約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3990】
日本全国送料0円 この商品について質問する 探して欲しい商品がある
SOLD OUT 売却済み | スマホ向けサイトのトップページはこちら

ウルトラレア!この言葉が似合う、いやこの言葉しか似合わない、そんなアイテムがこちらの琥珀です。ミャンマー北部から採集される琥珀には、「バーマイト」という愛称が付けられています。通称、琥珀に二つ名が存在することはまずありませんが、バーマイトは、極めて古く、白亜紀の内包物を含んでいるとして、特別な存在として知られています。そんなバーマイトの中に、羽毛のような組織が含まれているのが本個体であります。確かにバーマイトは様々な内包物が存在しますが、その中でも、羽毛はレア中のレア。

しかも、一つや二つではありません。これでもか、と至るところで羽毛が見られるのです。これまで数百点のバーマイトを見てきましたが、積極的に羽毛が含まれた標本を探してきたにもかかわらず、入手できるのはわずか数点。そんな中、すべての羽毛がここに集まっていたのかと思うほど、羽毛の量が圧倒的です。

さて、前述のようにバーマイトは白亜紀、約1億年前の内包物を含んでいると言われています。以前は若い琥珀だと思われていましたが、ロンドン自然史博物館で所有されている大個体が分析される中で、極めて古い琥珀であることが分かってきました。当時の環境は熱帯雨林で、海岸が近くにあったと考えられています。そんな中、恐竜や初期の鳥類の羽毛が樹木の樹液に取り込まれ、こうして化石化した可能性が考えられます。

虫などが琥珀に取り込まれる仕組みは、比較的想像しやすいものです。樹液に群がった虫たちが粘性の高い樹液に巻き込まれ、抜け出せなくなり、そのまま内部に取り込まれ、樹上から地面に落下して土砂深くに埋もれ、少しずつ固化が進み、数千万年かけて最終的に虫入り琥珀へと変化したのでしょう。では、羽毛はどうでしょうか。恐竜や初期の鳥類が樹液を欲する可能性は高くなさそうです。おそらく、地面に落ちていた羽毛の上に、樹上から落ちてきた樹液が重なり、そのまま堆積していったのではないでしょうか。虫が積極的に樹液に集まるのに対し、このケースは偶然が重ならなければ中々現れないものでしょう。そもそも、虫と落ちている羽毛の量には明確な差がありますね。

羽毛のタイプはさまざまで、比較的フサフサしたものから、このように極端なカーブを描くものまで多種多様です。これらの違いは、恐竜や初期の鳥類がどのように羽毛を使っていたか、またはどのような環境に適応していたかを示しているのかもしれません。羽毛の形状や状態は、それぞれの生物が生きていた時代や環境の特性を反映しているのが興味深い点です。

しかも、かなりのサイズがあるのです。バックライトを当てると、先程のカーブした羽毛がシルエットとなって浮かび上がってきます。バーマイトは古いにもかかわらず、比較的透明度が高いため、内包物を見つけやすいのが特徴です。

肉眼でも観察することは可能ですが、ぜひ高倍率のルーペを用いることをおすすめします。全く別の世界が広がっています。30倍以上の高倍率のものをおすすめします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

琥珀の基質の変化の方向に合わせて波打っているようですね。

ご覧のように非常に美しい標本です。羽毛を閉じ込めたタイムカプセルのようです。

ぜひ、琥珀の中を探検して、この羽毛を発見してみてください。

左右21ミリほどあります。

100円玉との比較。おびただしいほどの羽毛を内包した約1億年前の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3990 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ウルトラレア!おびただしいほどの羽毛を内包した約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.1cm×0.7cm×厚0.4cm |
商品解説 | ウルトラレア!おびただしいほどの羽毛を内包した約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。