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約1億年前の熱帯雨林の樹液が化石化!恐竜時代の琥珀、複数の虫を内包!ミャンマー産琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3964】
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こちらは東南アジア、ミャンマー北部の渓谷で採掘された琥珀です。ご覧のように内部に羽虫が内包されています。ルーペでのぞくと、頭部、胸部、腹部に加え、触角や足、さらには羽の脈(翅脈)まで保存されています。ぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。肉眼で見るとは別世界が広がっています。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
この地域の琥珀はミャンマーの旧国名のビルマにちなんでビルマイトと呼ばれます。一般には英語読みでバーマイトと発音する場合が多いです。バーマイトの特徴は、約1億年前の熱帯雨林の樹液が化石化したものであるということです。世界各地で琥珀は採集されますが、これほど古い琥珀はまれです。約1億年前というと恐竜が生きていた時代ですから、いかに古いものであるかお分かりいただけることでしょう。
高倍率のルーペを用いてぜひこの虫を見つけてみてください。
実はこの琥珀には複数の虫が含まれています。こちらは最初の虫に比べるとやや保存状態が甘いですが、胴体や足などの輪郭がはっきりと残されています。
そして、こちらにはまた別の虫が保存されています。
長い足や節などが見られます。
肉眼で見ると、虫の存在にはすぐには気づかないかもしれません。
本体左右22ミリほどあります。
100円玉とほぼ同じ大きさです。
商品スペック
商品ID | ot3964 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 約1億年前の熱帯雨林の樹液が化石化!恐竜時代の琥珀、複数の虫を内包!ミャンマー産琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.2cm×1cm×厚0.2cm |
商品解説 | 約1億年前の熱帯雨林の樹液が化石化!恐竜時代の琥珀、複数の虫を内包!ミャンマー産琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。