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ミャンマーの北部渓谷で採掘される約1億年前の琥珀、虫入りのバーマイト(Burmite)/【ot3963】
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こちらは東南アジア、ミャンマーの北部に位置するフーカウン渓谷で採掘された、バーマイトと呼ばれる琥珀です。ミャンマーの旧国名であるビルマにちなんで「ビルマイト」、その英語読みで「バーマイト」と呼ばれています。バーマイトの特徴は、写真のように内包物を多く含んでいるという点です。しかも、バーマイトの起源は白亜紀中期(約1億年前)とも言われており、その内部に含まれている動植物もその時代のものである可能性があるのです。
実はバーマイト自体は紀元(AD)1世紀頃から知られており、中国などに交易品として輸出されていたと言われています。19世紀中頃から科学的な研究が行われ、非常に古い琥珀であることが判明しました。世界各地の琥珀と比べても非常に古く、恐竜時代の琥珀としてコレクターに高い人気を博しています。
明らかに昆虫と思しき姿をしています。肉眼ではなかなか発見しづらいですが、高倍率(30倍以上)のルーペを使うと見つかります。ぜひお試しください。ルーペの選び方はコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バーマイトは比較的基質の透明度が高いため、バックライトを当てると、このように煌々と輝きます。
こちらには植物片のような物体が見られます。バーマイトはもともと熱帯雨林の樹液が化石になったものです。周辺には多数の樹木があり、琥珀になる際に巻き込んだに違いないでしょう。また、周辺には浅海が広がっていたとも言われており、時々、海棲生物を含んでいることもあるそうです。ただ、弊社ではそれなりの数を扱ってきましたが、まだウミユリやサンゴなどの破片を見つけたことはありません。
長方形にカットされています。
左右23ミリほどあります。
100円玉との比較。ミャンマーの北部渓谷で採掘される、約1億年前の琥珀、虫入りのバーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3963 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ミャンマーの北部渓谷で採掘される約1億年前の琥珀、虫入りのバーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.3cm×1.2cm×厚0.3cm |
商品解説 | ミャンマーの北部渓谷で採掘される約1億年前の琥珀、虫入りのバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。