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ビッグサイズ!最長部34ミリに達する、特大のバーマイト(Burmite)。様々な内包物あり!/【ot3830】
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こちらは、「特大」のビルマ産の琥珀です。通常1センチから2センチ程度の標本が多い中、こちらは最大部34ミリもある、非常に大きな標本です。面積比では、3倍近い大きさがあります。また、内部には多数のインクルージョン(内包物)が見られます。
こちらには足の長い虫が閉じ込められています。ビルマ琥珀はミャンマー北部の白亜紀の地層から採集されたもので、英語の発音に従い「バーマイト」とも呼ばれます。バーマイトは、世界中の琥珀の中でも特に古いものとして知られています。琥珀は樹木の樹液が長い年月をかけて化石化したものですが、バーマイトは恐竜時代の熱帯雨林から出た樹液が化石化したものと考えられています。
この内包物もその時代のものである可能性があります。バーマイトはかつて新生代後期のものだと考えられていましたが、ロンドン自然史博物館の研究により、白亜紀特有の内包物が発見され、約1億年前の琥珀であることが明らかになりました。内包物は当時の環境を知る大きな手がかりとなります。
御覧ください、この大きさ。バーマイトとしては、特筆すべきサイズです。
バーマイトには、黒く焦げたような内包物がよく見られます。一説によると、当時の森林火災が自然に発生し、その際に焼け焦げた植物片などが琥珀の中に閉じ込められたのではないかと考えられています。
この標本には、普段は見られないような興味深い内包物がいくつも含まれています。こちらには、細かい砂粒のような内包物が見られます。
左上には羽虫が見られます。また中央には、植物の種のような丸い物体が見られます。白亜紀中頃には、被子植物が爆発的に繁栄しました。
その部分をアップで撮影しました。このくらい拡大してご覧いただくのは、高倍率のルーペが必要です。少なくとも30倍以上のルーペをおすすめします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バーマイトらしからぬ実に大きな個体です。
左右34ミリほどあります。
100円玉との比較。群を抜いて大きな、34ミリに達する、バーマイトです。1億年前の環境を内部にとどめている可能性があります。
商品スペック
商品ID | ot3830 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ビッグサイズ!最長部34ミリに達する、特大のバーマイト(Burmite)。様々な内包物あり! |
産地 | Myanmar |
サイズ | 3.4cm×2.4cm×厚0.4cm |
商品解説 | ビッグサイズ!最長部34ミリに達する、特大のバーマイト(Burmite)。様々な内包物あり! |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。