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タイプの異なる3種類の虫が内包!約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)【ot3808】
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タイプの異なる3種類の虫が内包!約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)【ot3808】
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こちらはミャンマー産の琥珀、バーマイトです。バーマイトはミャンマー北部で見つかる琥珀で、最近の研究によれば約1億年前のものとされています。琥珀は樹木の樹液が化石化したもので、その過程で植物や昆虫を取り込むことがあります。樹液は昆虫にとって魅力的な存在で、自然と集まってくることが関係しています。高倍率のルーペでのぞくと、このような虫のシルエットを捉えることができました。
バーマイトは古い琥珀にもかかわらず、高い透明度を持つ個体が含まれています。不透明なものだと虫を見つけるのが難しいですが、透明度の高い個体では、後方からライトを当てつつ高倍率のルーペで見ると、虫のシルエットが浮かび上がることがあります。これがバーマイトの大きな魅力の一つですね。
こちらにも小さな虫が見られますね。横の大きな褐色の物体は植物片と思われます。バーマイトが採集される地域は、約1億年前には熱帯雨林が広がり、近くには河川と海があったと考えられています。また、バーマイトの内部には焼け焦げた植物片が見つかることがあり、自然火災が頻繁にあった可能性があります。これは他の地域の琥珀には見られない特徴です。この褐色の断片も、その一部かもしれませんね。
さらに、こちらには別の虫が見られますね。アリに似た昆虫で、触角までよく残されています。琥珀の内部に閉じ込められる虫の多くは羽虫ですが、彼らは脚力が比較的弱く、一度粘性の高い樹液に捕まるとなかなか抜け出せないからです。一方で、アリは力が強いので、羽虫に比べると琥珀の中ではあまり見られません。
この大きな褐色の植物片にもご注目ください。バーマイトにはよくこのような黒い大きな内包物が存在します。
肉眼で見ると、非常に美しい個体です。バックライトをあてると基質が煌々と輝きます。
蛍光灯のもとで撮影。落ち着いた色合いも美しい。
ぜひ高倍率のルーペを用いて見つけてみてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
少なくともタイプの違う3種類の虫が内包されています。
約15ミリほどあります。
100円玉との比較。約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイトです。タイプの異なる3種類の虫がいます。
商品スペック
商品ID | ot3808 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | タイプの異なる3種類の虫が内包!約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.5cm×0.8cm×最厚部0.4cm |
商品解説 | タイプの異なる3種類の虫が内包!約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
この商品を購入されたお客様のお声
トゲトゲの植物の枝先のようですが、琥珀の端に入っている短い方の内包物が昆虫の足先に見えたので、気になって購入しました。表面を少し研磨して短い方の内包物をマイクロスコープで観察したところ、爪先は崩れて欠損していますが、半透明でいくつかの節のある構造や片側だけの細かい棘、細い 毛などは、やはり虫の足先に見えます。しかし、基部の形状は長短どちらの内包物も形状が全く同じなので、長い方も先端が欠損した虫の足だとすると太さの割に長すぎるように思います。長い方も詳しく見ると、トゲトゲの他に規則正しく細い毛が生えており、付け根側端面は引きちぎれた肉片のようにも見え、植物としては違和感を感じます。同じ位置に入っている羽様の内包物は羽虫の羽か、細い花びらか・・・短い内包物は琥珀の湾曲した端面近くに斜めに入っているため、うまく写真が撮れていませんが、虫の足先なのか、植物の雄しべ等なのか、何度見直しても確証が持てず謎が深まるばかりです。
滋賀県/男性
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。