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27ミリ級、ビッグ!ミャンマー産約1億年前の琥珀、虫や植物片を多数、閉じ込めたバーマイト(Burmite)/【ot3799】
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こちらはミャンマー産の琥珀、バーマイトです。バーマイトは約1億年前の熱帯雨林の樹液が化石化したものと言われています。世界広しといえど、これほど古い琥珀は希少です。琥珀コレクターにとっては垂涎のアイテムです。古い琥珀でありながら、ある程度透明度があるため、内包物を確認することができます。古代の虫や植物片を観察することで、当時の環境を知ることができます。内包されている虫を高倍率のルーペを用いて撮影しました。
こちらのバーマイトには、さまざまな内包物が含まれており、特に植物の破片が多く見られます。粘り気のある樹液が流れる際、虫や植物の破片を取り込み、その後、長い時間をかけて徐々に固まり、樹脂のような状態に変化していきます。内部に閉じ込められたものは外界から遮断され、酸化や風化の影響を受けなくなるため、数百万年、数千万年が経過しても当時の姿をほとんど変えずに保存されているのです。
この標本はかなりの大玉です。バーマイトの中ではビッグサイズと言って良いでしょう。後方よりライトを当てると、クリアな基質の部分が輝きだします。
端に、冒頭でお見せした虫が含まれています。
高倍率のルーペを用いると、ここまで拡大してみることができます。胴体などの太い部分はもちろん触角や足なども保存されています。ぜひ30倍を超える高倍率のルーペを使って御覧ください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
琥珀に閉じ込められることで腐敗することなく現世まで辿り着きました。
無数の植物片が含まれています。バーマイトは約1億年前の熱帯雨林の樹液が化石化したものだと言われています。その時代の物体を内包している可能性があるのです。ロマンの塊ですね。
こちらの標本は、一般的なバーマイトに比べて、豊富なインクルージョン(内包物)が含まれています。くまなく見て撮影したつもりですが、きっと見逃している部分があると思います。それほど多数の内包物があります。見どころ満載です。
おっと、こちらにはまた異なる羽虫が見られます。頭部、盛り上がった胸部、長い胴部に足や触角なども見られますね。虫は古生代デボン紀に出現し、その後、世界中に広がり、現世まで途絶えることなく続いていました。
後方よりライトをあてずに観察すると、このように見えます。
左右27ミリに達する、大玉のバーマイトです。
100円玉を凌ぐサイズです。過去に取り扱ったバーマイトと比較しても、特大と言っても良い位の大きさです。
商品スペック
商品ID | ot3799 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 27ミリ級、ビッグ!ミャンマー産約1億年前の琥珀、虫や植物片を多数、閉じ込めたバーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.7cm×2cm×最厚部0.6cm |
商品解説 | 27ミリ級、ビッグ!ミャンマー産約1億年前の琥珀、虫や植物片を多数、閉じ込めたバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。