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ほぼ完全な形態で虫が保存されている、約1億年前の極めて古い琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3789】
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こちらは琥珀コレクターなら注目せざるを得ない、希少な恐竜時代の琥珀、バーマイトです。内部にははっきりと視認可能な虫が内包されています。
眼や触角も保存されています。琥珀の内部は外部環境と遮断されており、風化や酸化が起こりにくいとされています。そのため、生息していた時と大きく変わらない姿で保存される傾向があります。この高い保存効果は琥珀の大きな特徴です。ミャンマー産の琥珀は、近年の研究で約1億年前のものであることが判明しました。恐竜が大地を闊歩していた時代の虫が内包されている可能性があるため、まさにロマンの塊と言えるでしょう。
足の節が棘までもが保存されている点にご注目ください。羽の脈も生息時とほぼ同一と言って良いでしょう。琥珀はその時代の環境を知る上で重要な資料でもあります。
琥珀の中央に鎮座した虫。その古さを考えると神々しいものを感じざるを得ません。
この標本の基質は若干暗めですので、後方よりライトをあてて観察されることをおすすめします。
バックライト照射時は、このように見えます。高倍率のルーペを用いて観察してください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
左右約11ミリほどあります。
100円玉との比較。ほぼ完全な形態で虫が保存されている、約1億年前の極めて古い琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3789 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ほぼ完全な形態で虫が保存されている、約1億年前の極めて古い琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.1cm×0.7cm×最厚部0.3cm |
商品解説 | ほぼ完全な形態で虫が保存されている、約1億年前の極めて古い琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。