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驚くべきサイズの羽が内包!明瞭な羽虫も必見!約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3787】
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こちらはミャンマー産の琥珀、バーマイトです。約1億年前の樹液が化石化したものと考えられています。内部には、一体の明瞭な羽虫と、驚くべきサイズの大きな羽の一部が保存されています。
当初、植物の葉の一部かとも思いましたが、昆虫の羽の一部に見られる翅脈が保存されています。
翅脈をアップで撮影しました。
高倍率のルーペを使ってさらに接近して撮影してみました。この部分だけで直径は3〜4ミリほどです。全体を推測すると、おそらく1センチ近くあるのではないでしょうか。昆虫全体のサイズは2センチ以上あっても不思議ではありません。通常、このサイズの昆虫は琥珀には含まれないことが多いです。粘性のある樹液から簡単に逃れてしまうからです。ただ、死骸の羽だけが巻き込まれて化石化するというレアなケースだったのかもしれませんね。
通常は、この昆虫のように、数ミリ程度の羽虫が含まれていることが多いです。この個体の保存状態は極めて良好です。ぜひルーペを用いて観察してみてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バーマイトは約1億年前という古さにもかかわらず、透明度が比較的高く、ライトをあてると、美しい琥珀色を呈します。
肉眼で見ると、このように見えます。肉眼でも、大きい羽はしっかりと見えます。
左右14ミリほどあります。
100円玉との比較。ミャンマー産琥珀の内包物のなかでも、極めて大きな羽を内包した特別なバーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3787 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 驚くべきサイズの羽が内包!明瞭な羽虫も必見!約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.4cm×0.7cm×最厚部0.4cm |
商品解説 | 驚くべきサイズの羽が内包!明瞭な羽虫も必見!約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。