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鮮明なシルエットにご注目ください!古代の虫を内包した、約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3750】
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こちらはミャンマー産の琥珀、その名もバーマイトです。内部に古代の虫が内包されています。琥珀は、樹液が地中で数百万年以上経過して形成されるものですが、バーマイトはなんと1億年以上も堆積していたとされる、極めて古い標本です。内部にはその時代の虫や植物片を内包している場合があり、過去の地球環境を知る上で重要な手がかりになると言われています。こちらには頭部、胸部、腹部、足、触角などほぼ完全な状態で保存された虫が内包されています。また、その周辺には植物片が散見されます。
基質の透明度が高いので、バックライトをあてると、虫がシルエットとして浮かび上がってきます。
ぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
虫の生物史は非常に古く、約4億年前のデボン紀まで遡ります。中生代に入ると現世に近い昆虫の祖先が現れました。
肉眼でもはっきりと虫の姿を確認できます。
特にバックライトを当てると、より鮮明に見えます。琥珀内部に含まれる虫は総じて小さいですが、この個体はその中でもかなり大きい方と言えるでしょう。
琥珀全体7ミリほどの長さがあります。
古代の虫を内包した、約1億年前の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3750 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 鮮明なシルエットにご注目ください!古代の虫を内包した、約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 0.7cm×0.4cm×厚0.3cm |
商品解説 | 鮮明なシルエットにご注目ください!古代の虫を内包した、約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
この商品を購入されたお客様のお声
ホームページの写真を見て、ゴキっぽいかな、と思いながら、背中に甲虫のような小さな硬い前羽があるようなので、ハネカクシのような甲虫かも、と期待して購入しました。いつものように表面を研磨してマイクロスコープで見てみると、モザイクをかけたくなるほどリアルなGでした。細身で尻先の突起は無いようですが、現代のGの幼生と変わらない体の構成。小さな前羽に見えたものもG特有の背中の甲羅でした。 前足先1本が欠損しているものの、生きているかのような完璧な保存性でした。茶色と黒の色合い、独特の脂ぎった艶感まで保存されています。バーマイトのコレクションの中でも上位を争う品質でしたが・・・ちょっと生理的に・・・
滋賀県/男性
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。