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透明な基質に虫が一匹!琥珀コレクターに高い人気を博す、ミャンマー産の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3728】
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こちらは「恐竜時代の琥珀」として有名な、バーマイトです。バーマイトは東南アジア、ミャンマーのカチン州で発見される、非常に古い琥珀のことで、旧国名のビルマにちなんでビルマイト、あるいはバーマイトと呼ばれます。世界各地の琥珀のなかでも、とりわけ古い時代に起源を持つとされ、琥珀コレクターなら一つは入手しておきたいアイテムです。こちらの標本をルーペでのぞくと、ご覧のように、虫が内包されています。こういった内包物(インクルージョン)もその当時のものである可能性があるのです。
基質は非常に透明で、バックライトをあてると、内部に含まれている虫がシルエットとして浮かび上がってきます。
肉眼でも見えますが、ぜひ高倍率のルーペをお使いください。触角など肉眼では見えない部分も捉えることができます。その際は、後方からライトを照らしながらご覧ください。高倍率のルーペの選び方については、コラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」をご参照ください。
蛍光灯下での自然の見え方は、この写真を参考にしてください。
こちらには葉のような物体が保存されています。琥珀はもともと針葉樹の樹液であり、長い時間をかけて硬い琥珀となります。樹液に群がった虫や葉を巻き込み、そのまま琥珀になることがあります。こうした内包物は、当時の環境を知るための貴重な手がかりとなります。実際、ロンドン自然史博物館の研究でバーマイトの内包物を調べた結果、白亜紀にしか存在しない物体が見つかり、非常に古い琥珀であることが判明しました。
ぜひ、こちらの羽虫を見つけてみてください。恐竜時代の虫である可能性があります。考えるだけでワクワクしてきますね。
左右13ミリほどあります。
100円玉との比較。琥珀コレクターに高い人気を博す、ミャンマー産の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3728 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 透明な基質に虫が一匹!琥珀コレクターに高い人気を博す、ミャンマー産の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.3cm×0.9cm×厚0.3cm |
商品解説 | 透明な基質に虫が一匹!琥珀コレクターに高い人気を博す、ミャンマー産の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。