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美しい個体!恐竜時代の希少な琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3726】
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こちらは白亜紀後期、約1億年前の琥珀と言われる、バーマイトです。バーマイトは東南アジア、ミャンマーの北部、カチン州から採集されます。歴史的に古くから発掘されており、古代から装飾品などに利用されてきました。ご覧のように、高倍率のルーペでのぞくと、虫と思しきインクルージョン(内包物)が発見されます。ぜひ高倍率のルーペを用いて探してみてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バーマイトは非常に古い琥珀でありながら、比較的透明度が高く、内部が見やすい個体があります。ご覧の通り、バックライトを当てると、内包物がシルエットとして浮かび上がります。
ご覧の通り、古くから装飾品として利用されてきたことがよく分かる、非常に美しい標本です。
ルーペでのぞくと、肉眼で見ていたのとは全く異なる世界が広がっています。白亜紀後期の琥珀であるバーマイトの内包物も、その時代のものの可能性があります。琥珀は針葉樹の樹液が化石化したもので、樹液に集まった虫が粘り気のある樹液から抜け出せなくなり、そのまま中に閉じ込められることがあります。そのため、比較的小さな虫が内包されることが多く、また羽虫が多いのも脱出しづらいからかもしれませんね。
ぜひこの虫を見つけてみてください。高倍率のルーペは視界が狭く、暗くなりがちですので、バックライトを当てながら観察することをおすすめします。
肉眼でみると、このように見えます。
約16ミリほどです。
100円玉との比較。ミャンマー産の極めて古い琥珀、バーマイトです。内部に虫が閉じ込められています。
商品スペック
商品ID | ot3726 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 美しい個体!恐竜時代の希少な琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.6cm×0.8cm×厚0.3cm |
商品解説 | 美しい個体!恐竜時代の希少な琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。