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虫入り!白亜紀に起源を持つ希少な琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3710】
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こちらはミャンマー産の貴重な琥珀、バーマイトです。内部には虫が閉じ込められています。ミャンマーのカチン州で採集されるこの琥珀は非常に美しく、光を受けると煌々と輝きます。
バーマイトは約1億年前(白亜紀後期)の針葉樹の樹液が起源とされています。悠久の時を経て固い樹脂へと変化しました。内部に含まれているインクルージョン(内包物)もその時代のものである可能性があります。
バックライトを当てて撮影しました。非常に古い琥珀でありながら、比較的透明度が高く、光があたると、黄金色に輝きます。
手のひらの載せて撮影しました。光りが当たらないとこのような色合いです。
バーマイトに限らず、琥珀の内部には虫が閉じ込められていることがあります。樹木が傷つくと、傷口から樹液が分泌されます。これは樹木が傷を治癒するための防御反応ですが、樹液の揮発成分は虫にとって魅力的で、多くの虫が集まってきます。分泌された樹液は粘性が高く、小さな昆虫や植物片が引っかかって捕捉されることがあります。特に昆虫は樹液の甘い香りに引き寄せられやすいです。ある程度大きな虫であれば、粘性のある樹液に引っかかっても脱出することができますが、小さな虫はそのまま取り込まれて化石化することがあるのです。
ご覧のように、2匹の虫が見えますね。ぜひ高倍率のルーペを用いてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
約11ミリほどあります。
100円玉との比較。恐竜時代の、極めて古い琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3710 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 虫入り!白亜紀に起源を持つ希少な琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.1cm×0.8cm×厚0.5cm |
商品解説 | 虫入り!白亜紀に起源を持つ希少な琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。