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ルーペを通して内部を観察してください!恐竜時代の琥珀、虫入りのバーマイト(Burmite)/【ot3699】
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こちらは、東南アジア、ミャンマーで採集された琥珀、バーマイトです。旧国名のビルマの名をとってビルマイト、あるいはバーマイトと呼ばれます。古くから交易品として重要な役割を果たしてきました。内部には、ご覧のように虫などが含まれていることがあります。
バーマイトは約1億年前の針葉樹の樹液が起源と言われる、非常に古い琥珀です。その割に透明度の高い個体が含まれており、バックライトを照らすと、内包物(インクルージョン)が浮き上がってきます。
琥珀の内部を観察するには、高倍率のルーペが必要です。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
ルーペを通してのぞくと、ご覧のようにその時代のものともわれる虫に出会うことができます。琥珀は酸化や風化を防ぐ効果があるため、インクルージョンの保存状態は良好です。この効果から琥珀は「古代からのタイムカプセル」と呼ばれることがあります。
後方より光が当たるとより一層美しく輝きます。
蛍光灯下で撮影。
約22ミリ。
100円玉との比較。恐竜時代の琥珀、虫入りのバーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3699 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ルーペを通して内部を観察してください!恐竜時代の琥珀、虫入りのバーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.2cm×0.7cm×厚0.1cm |
商品解説 | ルーペを通して内部を観察してください!恐竜時代の琥珀、虫入りのバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。