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驚くべきサイズ!長くて分厚い!恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3680】
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こちらは東南アジア、ミャンマーで採集された琥珀、バーマイトです。ミャンマーの旧国名、ビルマにちなんでバーマイト(あるいはビルマイト)と呼ばれます。琥珀に愛称が付くのは稀で、それほど名の知れた存在であるとも言えます。バーマイトは近年の研究で、白亜紀の針葉樹の樹液が化石化したものだと分かりました。つまり、大地を恐竜が闊歩していた時代の琥珀です。琥珀は一般に数百万年から数千万年前に起源を持ちますが、約1億年前のものは非常に稀です。ご覧のように、内部には動植物の痕跡が保存されていることがあります。
バーマイトはその時代の古さにもかかわらず、透明度の高い標本が混じっています。光を通すと、やや濃い目の基質がぱっと明るくなります。内包物がシルエットとなって浮かび上がる様は大変美しいです。
一部にだけバックライトを当てることで、透明度の高さをお示ししました。いかがでしょうか?指の間から差し込む光を受けて、バーマイトは煌々と輝きます。もう一点、この大きさにご注目ください。現在、弊社にあるバーマイトの在庫品のなかで、トップクラスの大きな個体です。
こちらには何やら昆虫と思しき痕跡が見られますね。ぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。
こちらにはまた不思議なインクルージョン(内包物)が見られます。ルーペを用いて内部を凝視していると、さまざまなインクルージョンが見られます。こうした内包物は当時の環境を知る手がかりになることがあります。琥珀の内部をのぞくには、通常の虫眼鏡では役不足で、より高倍率のルーペが必要になります。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
こちらには蜘蛛と思しき虫が見られます。まだまだ見逃している興味深いインクルージョンがあるかもしれません。ぜひ、探索してみてくださいね。
光を遮断すると、濃い飴色になります。琥珀は思った以上に光への反応が鋭いです。ぜひ、いろいろな角度から光を当てて楽しんでください。
この蜘蛛は必見です!
なんと左右39ミリもある大判のバーマイトです。最厚部も1センチ近くあります。
100円玉との比較です。驚くべき大きさ!
商品スペック
商品ID | ot3680 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 驚くべきサイズ!長くて分厚い!恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 3.9cm×2.6cm×厚0.9cm |
商品解説 | 驚くべきサイズ!長くて分厚い!恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。