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29ミリ、ビッグ!琥珀コレクター垂涎のアイテム、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)のビッグサイズ標本/【ot3668】
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こちらはミャンマー産の琥珀、バーマイトです。旧国名のビルマから名付けられました。バーマイトは非常に古い琥珀だと考えられています。その起源はなんと約1億年前にさかのぼります。恐竜時代の針葉樹の樹液が非常に長い時間をかけて化石化したというのが通説です。高倍率のルーペで内部を除くと、ご覧のように虫を内包しています。
ミャンマーでは、古くから琥珀の採掘が行われていました。とくに20世紀初頭には積極的に行われたそうです。その当時は、バーマイトの古さなどはよく分かっていなかったのですが、近年、ロンドン自然史博物館の研究で、非常に古い琥珀であることが判明しました。白亜紀にしか含まれていないインクルージョン(内包物)が発見されたのです。
こちらの個体はご覧のように、かなりのサイズがあり、透明度も高く、見栄えがいたします。
高倍率のルーペで内部をのぞいてみましょう。虫の肢のような物体や植物片、気泡などが見られますね。内包物も当時のものである可能性があります。ロマンの塊です。
バーマイトには恐竜時代の昆虫、植物片などが傷むことなく保存されているケースがあります。当時の環境を知る上で重要な資料になります。琥珀の原料である針葉樹の樹液は粘り気があり、水分を余り含んでいません。それゆえ細菌や菌類が比較的少ないとされています。また。樹液は時間が経つと硬い樹脂へと変化し、内包物を物理的に守る効果があります。また琥珀は化学的にも安定しており、酸や塩基(アルカリ)に対しても比較的耐性があります。したがって、外部の化学物質の影響もほとんど受けません。このような高い保存効果から、琥珀は「古代からのタイムカプセル」と呼ばれることがあります。
バーマイトは比較的小さな球体が多いのですが、こちらの標本はご覧のようにかなりのラージサイズ。
しかも、内部にさまざまな内包物が潜んでいます。ぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。ルーペの選定方法は、コラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
左右29ミリほど。
100円玉との比較。琥珀コレクター垂涎のアイテム、恐竜時代の琥珀、バーマイトのビッグサイズ標本です。
商品スペック
商品ID | ot3668 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 29ミリ、ビッグ!琥珀コレクター垂涎のアイテム、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)のビッグサイズ標本 |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.9cm×2.1cm×厚0.9cm |
商品解説 | 29ミリ、ビッグ!琥珀コレクター垂涎のアイテム、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)のビッグサイズ標本 |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。