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精細な羽虫が内包!恐竜時代の琥珀として名高い、ビルマ産の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3654】
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こちらは恐竜時代の琥珀として有名な、ミャンマー産の琥珀、バーマイトです。ビルマイトと呼ばれることもあります。バーマイトは主にミャンマーで採集される琥珀で、旧国内のビルマから名付けられました。琥珀とは針葉樹の樹液が長い時間をかけて化石になったもので、まれに、昆虫や植物片などを含んでいることがあります。バーマイトは非常に美しい色合いを持つだけでなく、地質学的に非常に古い時代から来たもので、コレクターの間で人気を博しています。ご覧のように羽を持つ昆虫を観察できます。観察には高倍率のルーペが必要になります。
ご覧のように、先程の虫にとどまらず、様々なインクルージョン(内包物)が見られます。ぜひ高倍率のルーペを用いてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
琥珀の中に含まれる虫は、非常に古いものにもかかわらず、良好な保存状態を保っているものが少なくありません。これは、琥珀が外部の酸素や微生物の侵入を防ぐ防腐作用を持っているためです。琥珀は密閉性が高く、インクルージョンを外部の環境変化から守り、分解を防ぎます。琥珀自体が化学的に比較的安定しており、酸やアルカリに対しても、一定の耐性がある点も見逃せません。
非常に古い時代の琥珀ですが、透明度が高く美しい色を呈します。
特に、この写真のように後方から光があたると、レモンイエローに輝きます。
高倍率のルーペを用いて、じっくりと観察していくと、こちらには別の虫が内包されているようです。
小さな植物片も多数見られます。基質と思われた部分にも、非常に微細なインクルージョンが見られますね。
約21ミリほどあります。恐竜時代の琥珀として名高い、ビルマ産の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3654 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 精細な羽虫が内包!恐竜時代の琥珀として名高い、ビルマ産の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.1cm×1.2cm×厚0.1cm |
商品解説 | 精細な羽虫が内包!恐竜時代の琥珀として名高い、ビルマ産の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。