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これは蜘蛛なのかどうか・・・。琥珀コレクター垂涎の品、約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3623】
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こちらは東南アジア、ミャンマー産の琥珀、通称、バーマイトです。旧国名、ビルマの名を冠し、ビルマイトあるいはバーマイトと呼ばれます。琥珀に固有名詞が付いているのは、バーマイトが他にはない特徴を持っているからです。なんとその起源は1億年前まで遡ることができます。1億年前といえば、大地を恐竜らが闊歩していた時代です。これほど古い琥珀は世界広しといえど決して多くありません。こちらの写真は、もしかしたら蜘蛛(くも)なのではないかと興奮しながら撮影したものです。30倍以上の倍率を持つ、高倍率のルーペを用いて撮影しましたが、はっきりと蜘蛛と言い切れず・・・。ぜひ皆さまにご覧いただきたいと思い、最初の1枚としました。
バーマイトは非常に古い琥珀でありながら、ご覧のように透明度が高い個体が含まれています。
バーマイトが恐竜時代の琥珀であることが分かったのは、ロンドン自然史博物館による研究です。内包物を調査したところ、白亜紀にしか存在しないものが含まれており、その年代が明らかになりました。
琥珀は産地によって色や透明度が異なりますが、実は形にも傾向があるように思います。バーマイトは、ご覧のように小さな球状のものが多い印象です。
透明に見えた基質を高倍率のルーペでのぞくと、様々な内包物(インクルージョン)が存在することが分かります。この植物片も恐竜時代のものかもしれないと思うと、興奮が止まりません。ぜひ高倍率のルーペを用意して御覧ください。琥珀の内部をのぞくには、虫眼鏡では役不足です。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
うーん、これは蜘蛛なのかどうか・・・。皆さまはどのように思われますか。
およそ15ミリほど。
100円玉との比較。琥珀コレクター垂涎の品、約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3623 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | これは蜘蛛なのかどうか・・・。琥珀コレクター垂涎の品、約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.5cm×1.4cm×厚0.7cm |
商品解説 | これは蜘蛛なのかどうか・・・。琥珀コレクター垂涎の品、約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。