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琥珀コレクター垂涎の古(いにしえ)の琥珀、バーマイト(Burmite)。透明な基質に浮かぶ虫一匹/【ot3612】
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こちらはミャンマー産の古代の琥珀、バーマイトです。ミャンマーの旧国名であるビルマを取って、ビルマイト、もしくはバーマイトと呼ばれます。琥珀に固有名詞が付けられることは珍しいですが、琥珀コレクターにとっては特別な琥珀です。なぜなら、バーマイトの起源はおよそ1億年前、つまり、恐竜が大地を闊歩していた時代にあると言われています。これほど古い琥珀は世界中で、決して多くはありません。
高倍率のルーペで内部を探索していると、虫に出会いました。琥珀の内部には、このように虫が内包されていることがあります。琥珀はもともと針葉樹の樹脂(樹液)だったと考えられており、樹液に群がった虫がその粘性に足を取られ、包み込まれ、そのまま化石になってしまうことがあります。小さな虫の脚力では樹液から脱出できないことが原因と考えられています(ゆえに一定程度大きな虫は内包されていないことが多い)。
後方よりライトを当てて撮影しました。虫がシルエットとなって浮かび上がります。
肉眼ではこのように見えます。
ぜひ高倍率のルーペを使ってご覧ください。琥珀を観察する際には、少なくとも25から30倍の倍率を持つルーペをおすすめします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
本体、およそ16ミリ。
100円玉との比較。透明度が高く、内包物が虫以外にほとんどないため、虫を観察しやすいです。
商品スペック
商品ID | ot3612 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 琥珀コレクター垂涎の古(いにしえ)の琥珀、バーマイト(Burmite)。透明な基質に浮かぶ虫一匹 |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.6cm×1.3cm×厚0.4cm |
商品解説 | 琥珀コレクター垂涎の古(いにしえ)の琥珀、バーマイト(Burmite)。透明な基質に浮かぶ虫一匹 |
この商品を購入されたお客様のお声
ホームページの写真では表面の傷が多く見えにくいものの、シルエットがはっきりしているように思えたので、研磨すると綺麗な羽虫に出会えそうと思い購入しました。今回は虫の全体像は残っていましたが、細かく体表や関節が崩れたようで、少し残念な結果でした。 バーマイトは表面研磨が粗く内部が見えにくいものが多いので、思わぬお宝を発見できる宝くじ要素があって面白いです。化石とは思えない、恐竜時代の生きていた姿のままのリアルな昆虫類やダニ、植物片や花粉などをじっくりと観察できるバーマイトは最上級の感動を得られます。他の店でも数点購入していますが、これまでに化石セブンさんから購入したものを超えるものには出会えておりません。当たり確率がダントツで高いので、今後も楽しみにしております。
滋賀県/男性
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。