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平板状の25ミリ級標本、ミャンマー産の白亜紀に起源を持つ琥珀、バーマイト(Burmite)。内部に虫あり!/【ot3526】
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今回、とりわけお問い合わせの多いミャンマー産の琥珀、バーマイトを紹介いたします。琥珀コレクターならご存知のように、バーマイトは約1億年前に起源を持つ非常に古い琥珀です。恐竜時代の琥珀ということで、内包物に注目が集まっています。
ご覧のように平板状の琥珀で、透明度が高く、内部にはいくつか有機物が散見されます。
そのうちの一つを拡大して撮影してみました。ピントの限界に挑戦したところ、なんと、羽虫のシルエットを発見しました。恐竜時代に生きていた羽虫かと思うと、興奮が止まりませんね。
こちらには別の虫が見られます。
バーマイトは新生代の琥珀だと考えられていたのですが、近年のロンドン自然史博物館による発表で、白亜紀の琥珀であることが分かりました。琥珀は、もともと針葉樹の樹液で、長い時間をかけて、徐々に固くなり、最終的に琥珀になります。粘性の高い樹液は虫を取り込み、そのまま化石になることがあります。本標本はその良い例と言えるでしょう。
琥珀に含まれる虫はたいてい小さく数ミリ程度です。ある程度大きく力のある虫は樹液の粘性から脱出できるためと考えられています。琥珀の内部のインクルージョン(内包物)をご覧いただくのは高倍率のルーペが必要になります。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
25ミリもある比較的大きなバーマイトです。
100円玉より一回り大きな標本です。
商品スペック
商品ID | ot3526 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 平板状の25ミリ級標本、ミャンマー産の白亜紀に起源を持つ琥珀、バーマイト(Burmite)。内部に虫あり! |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.5cm×2.1cm×厚0.4cm |
商品解説 | 平板状の25ミリ級標本、ミャンマー産の白亜紀に起源を持つ琥珀、バーマイト(Burmite)。内部に虫あり! |
この商品を購入されたお客様のお声
この度は、素晴らしい化石をありがとうございます。頂いたバーマイトですが、表面に荒い磨き傷があり透明度が悪かったので磨いてみました。古い琥珀だからなのか、透明度はバルト海産などには及びませんが、表面近くは鮮明に見えるようになりました。高倍率で観察すると、羽虫が2種類確認できました。さらに周囲を見ていると、羽毛のようなものが・・・植物の葉か樹皮の一部かもしれませんが、羽毛だとしたら、恐竜時代の羽毛・・・恐竜の羽毛?サイズは4mmほど、羽毛にしては小さすぎるかな。閉じ込められた羽虫も、恐竜を見ていたかもしれないと思うと、夢の広がる琥珀です。非常にリアルな生き物の姿を残し、宝探しの要素もある琥珀の虜になってしまいました。
滋賀県/男性
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。