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約1億年前の琥珀、まれに見るビッグサイズ、複雑な翅脈を持つ羽根が内包された希少なバーマイト(Burmite)/【ot3349】
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こちらはミャンマー産の白亜紀の琥珀、バーマイトです。驚くことに、最長部分を計測して38ミリに達する非常に大きな個体で、過去に取り扱った中でも屈指のサイズです。
しかも、このバーマイトには『羽』が内包されています。バーマイトは、約1億年前の針葉樹の樹脂が起源とされる、非常に希少な琥珀です。1億年前といえば、恐竜が生きていた時代です。その内包物も、当時のものである可能性があり、まさにロマンあふれる存在と言えるでしょう。
ぜひ、高倍率のルーペを使って琥珀の内部を観察してみてください。琥珀の内部を見る場合は、30倍以上のルーペをお使いください。そして、できるだけ明るい場所で観察することをお勧めします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バーマイトは古いにもかかわらず、透明度が高く、内包物を見つけやすい特徴があります。
後方からライトを当てると、美しい琥珀色に輝きます。バーマイトは、研究が進むまでは新生代の比較的若い琥珀だと考えられていました。しかし、ロンドン自然史博物館の研究によって、内包物が白亜紀のものであることが判明し、約1億年前の琥珀であることが明らかになったのです。
バーマイトとしては特筆すべきサイズです。
ぜひルーペを用いて内包物を御覧ください。肉眼では見えなかった様々なインクルージョンに出会えます。
最大の特徴は、何といってもこの羽根です。昆虫のものなのか、それとも動物のものなのか。もし動物だとすれば、恐竜のものかも・・・。通常、琥珀に含まれる羽虫の翅脈と比べると、非常に複雑です。
左右38ミリほどあります。
100円玉との比較。まれに見るビッグサイズ、複雑な翅脈を持つ羽根が内包された希少なバーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3349 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 約1億年前の琥珀、まれに見るビッグサイズ、複雑な翅脈を持つ羽根が内包された希少なバーマイト(Burmite) |
産地 | Baltic Sea |
サイズ | 3.8cm×2cm×最厚部0.5cm |
商品解説 | 約1億年前の琥珀、まれに見るビッグサイズ、複雑な翅脈を持つ羽根が内包された希少なバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。