- 化石セブン【HOME】
- 隕石販売
- 鉄隕石の販売
- まれに見る美しいレグマグリップ、450グラムを超えるヘビー級の石体、世界的に有名な鉄隕石のシンボル的存在、カンポ・デル・シエロ(Campo del Cielo)の上質標本
まれに見る美しいレグマグリップ、450グラムを超えるヘビー級の石体、世界的に有名な鉄隕石のシンボル的存在、カンポ・デル・シエロ(Campo del Cielo)の上質標本/【ot3278】
日本全国送料0円 この商品について質問する 探して欲しい商品がある
SOLD OUT 売却済み | スマホ向けサイトのトップページはこちら
こちらは世界的に有名な鉄隕石、カンポ・デル・シエロの450グラムを超える、ヘビー級の標本です。表面の独特の凹凸(レグマグリップ)の保存状態が大変素晴らしい点にご注目ください。
これほどのレグマグリップを観察できる標本は非常に希少です。レグマグリップとは隕石の表面に見られる特徴的なくぼみのことを指します。これは大気圏突入の際に発生する熱や圧力によって融点の低い部分が優先的に溶けます。突入後しばらく時間が経過すると、速度が低下することで溶解した物質が再び結晶化することで形成されます。
まるで惑星のクレーターのごとき、素晴らしいレグマグリップであります。
カンポ・デル・シエロは、南米アルゼンチンのチャコ州で1576年に初めて発見された隕石です。スペイン語で「天国の草原」という意味を持つこの隕石は、約4000年前に地球に落下したと考えられています。現地の伝承によれば、空が火球で光り輝いたという話が伝えられており、おそらくそれは4000年前にカンポ・デル・シエロが落下した出来事を指していたのでしょう。最初は単なる伝説として考えられていましたが、1576年に行われた大規模な調査により、実際に巨大なクレーターと隕石が発見され、真実であったことが証明されました。このような神話が現実となる瞬間は、トロイの木馬の物語のようで、実にロマンチックです。
見るからに金属質なこの隕石は、見た目通りそのほとんどが金属でできています。鉄92%、ニッケル7%弱、残りはコバルト、リン、硫黄などから成る、典型的な鉄隕石です。カンポ・デル・シエロは最も有名な鉄隕石の一つであり、鉄隕石のシンボルと言っても良い存在です。
レグマグリップをアップで撮影。
4000年前に地球に飛来したと見られるカンポ・デル・シエロですが、どこからやってきたのか、そして、どのくらい宇宙空間を浮遊していたのか、についてはっきりと分かっていません。ただ、地球に落下する隕石の大半は火星と木星の中間軌道上にある小惑星ベルトから飛来したと言われています。小惑星が爆発、あるいは小惑星同士が衝突するなどして、一部が飛び出し、太陽系の軌道を何度も周回するうちに、まさに天文学的な確率で地球に到達したと言われています。この宇宙空間の大旅行にかかった年数はときに膨大で、1億年に及ぶこともありえます。およそ6600年前にユカタン半島に地球に落下し恐竜を絶滅に追い込んだとされるあの巨大隕石は、1億6000万年前に小惑星ベルトを飛び立ち、およそ1億年をかけて旅した後、地球に到達したと考えられているのです。つまり、恐竜の絶滅は、そのおよそ1億年前には決定していたことになるのです。もしかしたら、現在も地球に向かっている巨大隕石が存在しているのかもしれませんね。人間の叡智を超えたロマンティックであり恐ろしくもあるストーリーです。詳しくはコラム「恐竜はなぜ絶滅したのか?」を御覧ください。
およそ6センチ、重量にして450グラムを超える、非常に重たい鉄隕石です。見た目に比して異様に重いこの感覚は、オーナーになった方だけの特権です。ぜひ存分に味わってください。
100円玉との比較。まれに見る美しいレグマグリップ、450グラムを超えるヘビー級の石体、世界的に有名な鉄隕石のシンボル的存在、カンポ・デル・シエロの上質標本です。
商品スペック
商品ID | ot3278 |
---|---|
学名 | まれに見る美しいレグマグリップ、450グラムを超えるヘビー級の石体、世界的に有名な鉄隕石のシンボル的存在、カンポ・デル・シエロ(Campo del Cielo)の上質標本 |
産地 | Argentina |
サイズ | 本体6.2cm×5.7cm×厚4.8cm 454g |
商品解説 | まれに見る美しいレグマグリップ、450グラムを超えるヘビー級の石体、世界的に有名な鉄隕石のシンボル的存在、カンポ・デル・シエロ(Campo del Cielo)の上質標本。展示にちょうど良い透明スタンドをおつけします。 |
この商品を購入されたお客様のお声
カンポ・デル・シエロ届きました。今回も親切なご対応に感謝いたします。本当は、もう少し重量のあるものが希望でしたが、表面のレグマグリップの美しさにひかれて購入しました。確かに、ほとんど見かけない素晴らしい表面の状態には驚きです。約25年前、名古屋単身赴任中に単身寮の3階の部屋から見たオリオン座流星群の神秘的な情景を思い出しました。いいものがありましたら、是非紹介してください。おまけの化石もありがとうございました。
兵庫県/男性
隕石とは?
隕石(meteorite)はギリシャ語のmeteoron(空中のもの、天上のもの)に由来します。
また、隕石の「隕」は「高いところ(空)から 落ちてくる」という意味で 「隕石=高いところから落ちてくる石」です。
では隕石は何処からやってくるのでしょう?
端的にいえば、隕石は地球以外の天体のかけらなので宇宙空間から落ちてきますが、映画にもなったあの「はやぶさ」(宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機 )が小惑星「イトカワ」で採取した微粒子を調べた結果、隕石の起源が小惑星であることが判明しました。
小惑星は、多くが火星と木星の軌道の間にあって太陽のまわりを公転しているたくさんの小さな天体です。この小さな天体は45?46億年前の太陽系の誕生時に残った岩の残骸とされています。その為、小惑星を起源とする隕石は、惑星の誕生や進化などの貴重な情報源といわれています。
隕石は主に金属鉄(Fe)と珪酸塩鉱物からなり、 その比率で大きく3つに分類されます。
- 石質隕石(stony meteorite)全隕石の約90%にあたる。主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
- 鉄隕石(iron meteorite) 全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
- 石鉄隕石(stony-iron meteorite) 全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
石質隕石(stony meteorite)
その1つが、全隕石の約90%にあたる石質隕石(stony meteorite)です。 石質隕石の主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
この「ニッケルと鉄の合金」は、内部に金属の粒があるため磁石にくっつきます。
石質隕石は、丸い小さな粒(コンドリュール)を含む「コンドライト」と含まない「エイコンドライト」に分類されるのですが、「エイコンドライト」は「ニッケルと鉄の合金」の割合は少なく含まないものもあり、磁石にくっつかないものもあるようです。
丸い小さな粒のコンドリュール(chondrule)はギリシャ語の『粒』を意味するコンドロス(chondoros)に由来し、太陽系形成時に溶融状態で宇宙空間を漂いながら固まった球状の粒子で、かんらん石と輝石を主成分としています。このコンドリュールを含むコンドライトは太陽系の形成を調べる上でとても重要な隕石になります。
エイコンドライトは、一度融けて分化した天体の石質のみが残ったもので『分化した隕石』や『惑星の地殻』とよばれ、地球の火山岩で最も多い玄武岩に組織や構造などが似ているといわれています。
鉄隕石(iron meteorite)
全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」「オクタヘドライト(octahedrite)」「アタキサイト(ataxite)」です。
鉄隕石のなかで最も一般的なのが「オクタヘドライト」です。ニッケルの含有量が6.5?13%で、とても長い時間(約100万年)かけて冷却されて出来た特徴的な模様のウィドマンシュテッテン構造がみられます。※ウィドマンシュテッテン構造はエッチング処理をしないとみれません。)
ヘキサヘドライトはニッケル含有量が4.5?6.5%でノイマラインという細い平行線がみられます。アタキサイトはニッケル含有量が13%以上で明確な内部構造をもたない隕石といわれています。60tもある世界最大のナミビアのボバ隕石が、このアタキサイトです。
これまでに発見された巨大隕石は全てこの鉄隕石で、どの隕石よりも大きく重く、また丈夫で風化や破砕に強い隕石です。地球の核の成分と似ているため他の星の核が壊れた破片と考えられています。
約5000年前、空から落ちて来た鉄隕石を発見した古代エジプト人は鉄は宇宙からくると考えていたようです。そして農機具を作る材料などに加工して利用していたと思われます。
石鉄隕石(stony-iron meteorite)
全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
パラサイトは、かんらん石(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなります。1772年、ドイツの博物学者ペーター・ジーモン・パラス(Peter Simon Pallas)が珍しい石(当時は隕石とは知られていなかった石=パラサイト)を採取しました。その後、同じ組成構造の岩石がみつかり始め、その石はパラスの名前をとってパラサイトと名付けられました。
メソシデライトは、輝石・斜長石など異なる鉱物(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなり、語源は、古代ギリシャ語の「中間」を意味するmesoに「隕鉄」を意味するsideriteにつけられたものです。
石鉄隕石は、太陽形成後にできた惑星が衝突などで破壊されたものと考えられています。
流れ星と隕石
空から降ってくる流れ星と隕石の違い、分かりますか?流れ星、正式には「流星」といいます。
流星は、宇宙の小さなチリが大気の摩擦によって燃えたものです。この小さなチリは主に彗星から生まれたものです。
この流星のなかで最も明るいものを「火球」といいます。そして、この火球の中で大気中で燃えきらず地上に落ちていくのが「隕石」です。
簡単にいえば、流星は彗星を起源としていて、隕石は小惑星を起源としています。
(※でも中に小惑星を起源とした流星があるともいわれています)
テクタイト(tektite)
テクタイトは隕石の衝突いよって作られる天然ガラスで語源はギリシャ語の「溶けた」を意味するketosからきています。
成分は地球の岩石と同じで隕石ではありません。 形状は円形や卵形など様々で色も黄白色から黒色までと様々です。 隕石が燃えながら大気中に突入してくると、衝突したところは一気に高温となり近くにあった岩石などが溶け飛び散ります。飛んでる間に溶けた岩石などが冷え、ガラス質になって固まり再び地上に落ちたものがテクタイトと考えられています。テクタイトは衝突クレーターの位置に関連して広く分布しています。
クレーター(crater)
クレーターは、円形の凹んだ地形でギリシャ語のボウル、椀、コップなどを意味するkraterに由来し
1609年、ガリレオ・ガリレイが月面の多数の凹みを発見し名付けました。確認されている最初のクレーターはアメリカのアリゾナ砂漠にある「メテオクレーター」です。
「バリンジャー・クレーター」や「バリンジャー隕石孔」などとも呼ばれています。
直径約1.2?1.5㎞、深さ約170mの大きさのクレーターで、約5万年前に30万t以上の隕石が時速約72万kmで衝突して出来た跡です。この様な隕石の衝突が確認された場所は大きなものだけでも世界中に160ヶ所以上もあるといわれています。日本で初めて確認された唯一の隕石クレーターは「御池山(おいけやま)クレーター」です。長野県の南アルプス南部の御池山付近に位置しています。
約2?3万年前に直径約45mの隕石が衝突したと推測され、大きさは直径約900mで現在残っているのは全体の40%です。
米国アリゾナ州のRoute66付近の隕石クレーター