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琥珀ファン必見!蜘蛛、植物を内包したミャンマー琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3233】
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こちらは大きな蜘蛛を内包したミャンマー産の琥珀です。ミャンマーの以前の国名であるビルマを冠して、ビルマイト、あるいはバーマイトとも言われます。バーマイトはおよそ1億年前の針葉樹の樹脂が起源と言われています。ゆえに内包される有機物もその時代のものの可能性があります。
バーマイトは古い時代の琥珀であるにも関わらず、透明度が高い標本が含まれることでも知られています。ロンドン自然史博物館で詳しく調査されるまでは、さほど古い琥珀だとは思われていませんでしたが、内部物に1億年前にしか内包されていない物体が発見されたことで、年代が明らかになりました。世界中の琥珀のなかでもバーマイトは相当古い時代のものです。
肉眼で見ても、蜘蛛(くも)と分かります。視力にあまり自信のない方はぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。
ルーペを通して撮影した一枚。体毛までが保存されていることが分かります。琥珀は外部環境を遮断する効果があります。通常では傷んでしまうどころか、化石として残ることはない虫が、このように細部まで保存されることがあります。琥珀は古代からのタイムカプセルと呼ばれますが、こちらの標本はその好例です。
各部位の位置が乱れているのは、琥珀ではよくあることです。琥珀はもともと樹木の樹液です。樹液から抜けようともがいた結果、体がねじれることがあります。
小さな植物片なども含まれています。
こういった植物片も過去を知る大切なコンポーネントになりえます。
左右およそ19ミリ。
100円玉より一回り小さいサイズ。ぜひルーペを用いてご覧くださいませ。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
商品スペック
商品ID | ot3233 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 琥珀ファン必見!蜘蛛、植物を内包したミャンマー琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.9cm×1.2cm×厚0.4cm |
商品解説 | 琥珀ファン必見!蜘蛛、植物を内包したミャンマー琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。