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宇宙はるか彼方より飛来した、希少な石鉄隕石、ケニア産パラサイト。カード型にカッティング/【ot3216】
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こちらは石鉄隕石に分類される、パラサイトのスライス標本です。パラサイトは鉄と石が結晶化した隕石の一種で、独特の混ざり方とその模様の美しさが、多くのコレクターを魅了しています。
シルバーの部分がニッケルと鉄の合金で、それ以外の茶色、オリーブ色の部分が珪酸塩鉱物(石)です。これらの隕石はもともと小惑星の内部に起源を持っているとされています。ニッケルと鉄の部分は小惑星の中心部にある鉄の核から派生したもので、茶色の珪酸塩鉱物はその周りのマントルから派生したものと考えられています。同時に含有しているということは、マントルと核の境界付近に起源があると考えられます。小惑星同士が衝突して内部が露出したときに分離し、太陽系を何度も周回するうちに天文学的な確率で地球に飛来したものと考えられます。
パラサイト隕石の特徴はなんといっても鉄の中にユニークで美しい鉱物の結晶が散りばめられていることです。ブラウンの鉱物はオリビンです。パラサイト隕石は世界中で採集されていて、これまで数十の地域で発見されています。
地球に飛来する隕石の約2/3は海洋に落下します。残りの1/3が陸地に落下し、そのうちいくらかが、隕石として人間が発見されます。発見された隕石のうち、パラサイト隕石を含む石鉄隕石は数%程度にとどまり、大変希少です。その美しい模様から数十年前から欧米のコレクターを中心に高い人気を博していましたが、近年アジアやアラブでの需要が高まり、ますます人気が高まっています。
側面から撮影。厚みはおよそ3ミリほどです。
隕石の多くは、火星と木星の中間軌道上にある小惑星ベルトにある小惑星の一部だったと考えられています。前述しましたように、小惑星同士の衝突により一部が分離し、ときに何千万年、1億年以上の時を経て、地球にたどり着いたと考えられています。我々人類の歴史の長さとは比較さえできない、まさに人智を超えた存在と言えるでしょう。6600万年前に恐竜を絶滅においやった主因とされる巨大隕石は、なんとその1億年以上も前に小惑星帯を飛び出したと言われています。詳しくはコラム「恐竜はなぜ絶滅したのか?」を御覧ください。ちなみに小惑星といっても、直径が500km以上の巨大な天体もあります。最も大きなものはセレス(Ceres)です。
横6センチ強、縦4センチ強のカード型の標本です。
100円玉との比較。付属のスタンドに立てて展示することもできます。
商品スペック
商品ID | ot3216 |
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学名 | 宇宙はるか彼方より飛来した、希少な石鉄隕石、ケニア産パラサイト。カード型にカッティング |
産地 | Republic of Kenya |
サイズ | 6.1cm×4.1cm×厚0.3cm 37g |
商品解説 | 宇宙はるか彼方より飛来した、希少な石鉄隕石、ケニア産パラサイト。カード型にカッティング |
隕石とは?
隕石(meteorite)はギリシャ語のmeteoron(空中のもの、天上のもの)に由来します。
また、隕石の「隕」は「高いところ(空)から 落ちてくる」という意味で 「隕石=高いところから落ちてくる石」です。
では隕石は何処からやってくるのでしょう?
端的にいえば、隕石は地球以外の天体のかけらなので宇宙空間から落ちてきますが、映画にもなったあの「はやぶさ」(宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機 )が小惑星「イトカワ」で採取した微粒子を調べた結果、隕石の起源が小惑星であることが判明しました。
小惑星は、多くが火星と木星の軌道の間にあって太陽のまわりを公転しているたくさんの小さな天体です。この小さな天体は45?46億年前の太陽系の誕生時に残った岩の残骸とされています。その為、小惑星を起源とする隕石は、惑星の誕生や進化などの貴重な情報源といわれています。
隕石は主に金属鉄(Fe)と珪酸塩鉱物からなり、 その比率で大きく3つに分類されます。
- 石質隕石(stony meteorite)全隕石の約90%にあたる。主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
- 鉄隕石(iron meteorite) 全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
- 石鉄隕石(stony-iron meteorite) 全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
石質隕石(stony meteorite)
その1つが、全隕石の約90%にあたる石質隕石(stony meteorite)です。 石質隕石の主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
この「ニッケルと鉄の合金」は、内部に金属の粒があるため磁石にくっつきます。
石質隕石は、丸い小さな粒(コンドリュール)を含む「コンドライト」と含まない「エイコンドライト」に分類されるのですが、「エイコンドライト」は「ニッケルと鉄の合金」の割合は少なく含まないものもあり、磁石にくっつかないものもあるようです。
丸い小さな粒のコンドリュール(chondrule)はギリシャ語の『粒』を意味するコンドロス(chondoros)に由来し、太陽系形成時に溶融状態で宇宙空間を漂いながら固まった球状の粒子で、かんらん石と輝石を主成分としています。このコンドリュールを含むコンドライトは太陽系の形成を調べる上でとても重要な隕石になります。
エイコンドライトは、一度融けて分化した天体の石質のみが残ったもので『分化した隕石』や『惑星の地殻』とよばれ、地球の火山岩で最も多い玄武岩に組織や構造などが似ているといわれています。
鉄隕石(iron meteorite)
全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」「オクタヘドライト(octahedrite)」「アタキサイト(ataxite)」です。
鉄隕石のなかで最も一般的なのが「オクタヘドライト」です。ニッケルの含有量が6.5?13%で、とても長い時間(約100万年)かけて冷却されて出来た特徴的な模様のウィドマンシュテッテン構造がみられます。※ウィドマンシュテッテン構造はエッチング処理をしないとみれません。)
ヘキサヘドライトはニッケル含有量が4.5?6.5%でノイマラインという細い平行線がみられます。アタキサイトはニッケル含有量が13%以上で明確な内部構造をもたない隕石といわれています。60tもある世界最大のナミビアのボバ隕石が、このアタキサイトです。
これまでに発見された巨大隕石は全てこの鉄隕石で、どの隕石よりも大きく重く、また丈夫で風化や破砕に強い隕石です。地球の核の成分と似ているため他の星の核が壊れた破片と考えられています。
約5000年前、空から落ちて来た鉄隕石を発見した古代エジプト人は鉄は宇宙からくると考えていたようです。そして農機具を作る材料などに加工して利用していたと思われます。
石鉄隕石(stony-iron meteorite)
全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
パラサイトは、かんらん石(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなります。1772年、ドイツの博物学者ペーター・ジーモン・パラス(Peter Simon Pallas)が珍しい石(当時は隕石とは知られていなかった石=パラサイト)を採取しました。その後、同じ組成構造の岩石がみつかり始め、その石はパラスの名前をとってパラサイトと名付けられました。
メソシデライトは、輝石・斜長石など異なる鉱物(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなり、語源は、古代ギリシャ語の「中間」を意味するmesoに「隕鉄」を意味するsideriteにつけられたものです。
石鉄隕石は、太陽形成後にできた惑星が衝突などで破壊されたものと考えられています。
流れ星と隕石
空から降ってくる流れ星と隕石の違い、分かりますか?流れ星、正式には「流星」といいます。
流星は、宇宙の小さなチリが大気の摩擦によって燃えたものです。この小さなチリは主に彗星から生まれたものです。
この流星のなかで最も明るいものを「火球」といいます。そして、この火球の中で大気中で燃えきらず地上に落ちていくのが「隕石」です。
簡単にいえば、流星は彗星を起源としていて、隕石は小惑星を起源としています。
(※でも中に小惑星を起源とした流星があるともいわれています)
テクタイト(tektite)
テクタイトは隕石の衝突いよって作られる天然ガラスで語源はギリシャ語の「溶けた」を意味するketosからきています。
成分は地球の岩石と同じで隕石ではありません。 形状は円形や卵形など様々で色も黄白色から黒色までと様々です。 隕石が燃えながら大気中に突入してくると、衝突したところは一気に高温となり近くにあった岩石などが溶け飛び散ります。飛んでる間に溶けた岩石などが冷え、ガラス質になって固まり再び地上に落ちたものがテクタイトと考えられています。テクタイトは衝突クレーターの位置に関連して広く分布しています。
クレーター(crater)
クレーターは、円形の凹んだ地形でギリシャ語のボウル、椀、コップなどを意味するkraterに由来し
1609年、ガリレオ・ガリレイが月面の多数の凹みを発見し名付けました。確認されている最初のクレーターはアメリカのアリゾナ砂漠にある「メテオクレーター」です。
「バリンジャー・クレーター」や「バリンジャー隕石孔」などとも呼ばれています。
直径約1.2?1.5㎞、深さ約170mの大きさのクレーターで、約5万年前に30万t以上の隕石が時速約72万kmで衝突して出来た跡です。この様な隕石の衝突が確認された場所は大きなものだけでも世界中に160ヶ所以上もあるといわれています。日本で初めて確認された唯一の隕石クレーターは「御池山(おいけやま)クレーター」です。長野県の南アルプス南部の御池山付近に位置しています。
約2?3万年前に直径約45mの隕石が衝突したと推測され、大きさは直径約900mで現在残っているのは全体の40%です。
米国アリゾナ州のRoute66付近の隕石クレーター