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シックブラランにため息が漏れる、古代の切り株。マダガスカル産珪化木(ケイカボク)/【ot1129】
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マダガスカル産の切り株型の珪化木です。非常に深みあるシックブラウンが特徴。
何色か例えることが困難なほど複雑で深い色合いです。茶系であることに疑いはありませんが、ピンク色やオレンジ色も含まれ、それらが渾然一体となり、実に深い茶色を生み出しています。
このあたり、オレンジやイエローに近い明るい色が見られます。
このあたりには、ピンクと言っても大げさではないほど明るく軽い色も見られます。
一見カオスな色使いですが、肉眼で見ると、まとまりがないとは全く思いません。むしろ、構成している色それぞれが不離一体となり、一つの絵画を成しているようにさえ見えます。
深い茶色をベースに、イエローやピンクがちょうどよい挿し色となっています。
こちらは反対面。
表面は手で触ると指紋が付くくらいに木目細かく磨かれています。
表面の美しさを解説するのに夢中で、本来の形を忘れていました。この標本は切り株型なのです。側面の木肌を楽しむことができます。
この珪化木は、恐竜が地球上に産声を上げ始めた中世三畳紀の地層から採集されたものです。1億数千万年前の木の樹皮がほぼそのままの形で保存されていることに、ロマンを感じない人は化石コレクターなら皆無でしょう。
本標本には明確な年輪を観察することができないことにお気づきでしょうか。こちらは木生シダといって、シダの仲間の根が巨大化したものです。古生代から中生代にかけて、現世の日本の野山に群生するシダのイメージから程遠いほど巨大で分厚い幹をもった植生が広がっていました。現在の石炭のもととなったのは、これら木生シダであったことをご存知でしょうか。詳しくはコラム「産業革命の原動力となったのは石炭紀に大発展したあの植物」を御覧ください。
様々な色が渾然一体となった、この姿をぜひ肉眼でご覧いただきたいと思います。
木生シダのがっしりとした幹。
100円玉との比較。直径最大部11.5cm、厚みは8.6cmという立派な大きさ。石炭にならずに、珪化木になってくれて有難う!
商品スペック
商品ID | ot1129 |
---|---|
年代 | 中生代三畳紀(2億5100万 -- 1億9500万年前) |
学名 | シックブラランにため息が漏れる、古代の切り株。マダガスカル産珪化木(ケイカボク) |
産地 | Madagascar |
サイズ | 11.5cm×11.2cm×高8.6cm |
商品解説 | シックブラランにため息が漏れる、古代の切り株。マダガスカル産珪化木(ケイカボク) |
この商品を購入されたお客様のお声
お世話になります。マダガスカル産の桂化木、ありがとうございます。約2億年前の地球上に生息していた木を手にしているかと思うととても不思議な気持ちです。人類の祖先が生まれる、遥か前にあったのですから。その頃の地球の姿を想像するだけで楽しく感じます。
東京都/男性
珪化木とは?
珪化木(けいかぼく)は観賞用化石として大人気!
珪化木ができるには、樹木が朽ち果てる前に何らかの原因で土砂等に埋もれ、長い年月をかけて圧力を受ける必要があります。地中にある間に珪酸(ケイサン)を含んだ地下水が木の細胞にしみわたり圧力を受け続けるとシリカという物質に変化しカチコチに固まり化石になります。
世界各国で産出され、観賞用に高値で取引されています。
アリゾナ州、化石の森国立公園 画像「珪化木」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
アリゾナ州、化石の森国立公園 画像「珪化木」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or