ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石 恐竜 販売

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ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石/【di1249】

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)【di1249】

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ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その1)

こちらは2016年に新たに発見された、極めて新しいティラノサウルスの仲間であるティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の歯化石です。ティムルレンギアの歯化石としてはかなり大型で、ロングカーブ計測で70ミリほどあります。※ティムルレンギア属にはエウオティカ一種のみが記載されています。従いまして、これ以降、単にティムルレンギアと書きます。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その2)

ご覧のように非常に美しい歯化石です。ティムルレンギアとは中生代後期のはじめ(チューロニアン)の地層から発見された、古い時代のティラノサウルスの仲間です。ティムルレンギアについては、まだ研究が進んでいる段階だと思われますが、成体になると、体長4メートル、1トン程度まで成長したと考えられています。発見される骨のサイズにはばらつきがあり、多くは小型で亜成体のものと考えられていますが、なかには、かなり大きなものが含まれています。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その3)

長さに加え、幅もある、実に立派な歯化石です。ティムルレンギア。少し変わった名前ですよね。ティムルレンギアが発見されたのはウズベキスタンのキジルクム砂漠です。この地域は金や天然ガスといった資源が豊富に眠っているそうです。この恐竜の名前は、その地域にその昔存在していたティムリド帝国の王、ティムレンに由来しています。また、種名であるエウオティカ(euotica)はギリシャ語で「耳が良い」を意味します。これはティムルレンギアの頭部骨格標本の研究により、低周波音を聞くための内耳道が長いことに由来しています。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その4)

両面ともに極めて保存状態の良い歯化石です。ティムルレンギアは前述の通り、チューロニアンという時代に棲息していました。チューロニアンとは後期白亜紀の二番目の期で、具体的には9390万年前から8980万年前を指します。最古のティラノサウルスの仲間はジュラ紀に遡ることができます。非常に小型の恐竜でありましたが、徐々に巨大化しながら、最終的に、皆が知る、あのティラノサウルス・レックスへと進化していきます。ティムルレンギアはその中間的な存在と考えられています。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その5)

歯の稜線には鋭いセレーションが多数保存されています。ティムルレンギアが分類されているティラノサウルス上科についても触れておきたいと思います。ティラノサウルス上科とは、ティラノサウルス科とコエルロサウルス類をあわせた一つのグループになります。ティラノサウルス科とはご存知、ティラノサウルス・レックスを含む白亜紀後期の巨大化した恐竜のグループで、それらに別のグループをあわせたものがティラノサウルス上科となります。グループとするからには共通点があり、ティラノサウルス上科には頭骨や骨盤に似た特徴があります。大きさにはかなりばらつきがあり、初期の恐竜はかなり小型であったのに対して、後期の恐竜はレックスを代表として、史上最大級の肉食恐竜と言われるまでに巨大化しました。また初期は前肢の指が3本であったのに対して、レックスは2本です。また、ティラノサウルス上科の特徴として頭部に特徴的な骨の隆起があり、性的もしくは威嚇のためのディスプレイとして使用されていた可能性が示唆されています。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その6)

根本にかけてのセクション。ナチュラルなエナメル質には模様が残されています。ティラノサウルス上科に属する恐竜のうち、最も初期のものは、ジュラ紀のローラシア大陸に生息していました。ジュラ紀まで遡れるとは驚きですね。そこから、白亜紀の最終期であるマーストリヒシアン(約6,600万年前に終了)まで進化を続けたことになります。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その7)

先端まで保存されています。表面には光沢があります。ティムルレンギアが注目を浴びた理由は、新属新種というだけではありません。ティムレンギアはティラノサウルス上科のなかでは中間的な時代に棲息していたにもかかわらず、すでに白亜紀最後期に誕生した最新のティラノサウルス科の恐竜が有していた高度に派生した脳と内耳を持っていたと考えられています。つまり、体躯はそれほど大きくはないものの、ハンターとしてはすでに相当優れた機能を持っていたと考えられるのです。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その8)

ロングカーブ(長い方の辺)計測で70ミリという立派な歯化石。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その9)

ティムルレンギアについて詳細をまとめたコラムを作成しています。詳しくは「2016年に発表された、新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギアとは?」を御覧ください。

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先端にかけてのカーブが美しい。

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欠けることなくすっと伸びた歯先。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その12)

この角度で見ても厚みが感じられます。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その13)

根本から撮影。周長は67ミリ。ロングカーブ長とほぼ同じ長さがあります。頑強な印象をうける歯化石です。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その14)

何度もご覧いただきたい、このフォルムの美しさ。

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セレーションのアップ。セレーションとは獲物の肉を切るために進化したギザギザの部分です。

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遠くから見ると、ギザギザに見えますが、よく見ると、粒の集合体であることが分かります。

ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石(その17)

100円玉との比較。2016年に新属新種として記載された、非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギアの極めて上質かつ大きな歯化石です。

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商品スペック

商品ID di1249
年代 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
学名 ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石
産地 Bissekty Formation, Kyzyl Kum desert, Uzbekistan
サイズ ロングカーブ計測7cm 周長6.7cm
商品解説 ロングカーブ計測70ミリ!2016年に新属新種として記載された非常に新しいティラノサウルスの仲間、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の極めて上質の歯化石

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

ティムルレンギアとは?

ティムルレンギアとは?

ティムルレンギアとは、中生代後期のはじめ(チューロニアン)の地層から発見されたティラノサウルスの仲間の恐竜です。
その地層とは、ウズベキスタンのキジルクム砂漠 Bissekty層であり、アジアのティラノサウルスの仲間といえます。

2016年に新属として記載された、ティラノサウルスの仲間としては、とても新しい恐竜です。

ティムルレンギア属に分類される種は2020年3月現在、1種のみであり、ティムルレンギア・エウオティカとなっています。

ティムルレンギアの体長と体重

まだはっきりしたことは分かっていないものの、成体になると体長4メートル、1トン前後まで成長したと考えられています。

発見される多くの化石はそれほど大きくはありません。しかし、それらは亜成体のものとされています。中には、かなり大きな骨の化石が含まれているからです。

ティムルレンギアの名前の由来

学名はTimurlengiaです。和名ではティムルレンギアと表記されています。このちょっと風変わりな名前の由来は、2016年に新属として記載されました。

この名前は中央アジアのティムリド帝国を創設したティムレンに由来しています。模式種のTimurlengia euoticaの種小名のエウオティカはギリシャ語で「耳の良い」という意味になります。これはティムルレンギアの頭部骨格の研究により、低周波音を聞くための内耳道が長いことが示されたことに由来しています。

ティムルレンギアが生きた時代、「チューロニアン」とは?

チューロニアン(英語名:Turonian)とは地質時代を表す専門用語で後期白亜紀の2番目の期です。具体的には9390万年前から8980万年前を指します。

チューロニアンの後期には、海水準低下と地球規模の気温低下が起きていることが分かっています。後期白亜紀は全体として寒冷化していました。

ティムルレンギアが発見されたウズベキスタンのキジルクム砂漠はどこにある?

ティムルレンギアが発見されたウズベキスタンのキジルクム砂漠はどこにある?

キジルクム砂漠は、中央アジアにあたるカザフスタン、ウズベキスタン、それにトルクメニスタンにかけて広がる砂漠です。
キジルクムという言葉はその地域の言語で「赤い砂」を意味します。

金や天然ガスといった資源が豊富に眠っている地域でもあります。

ティムルレンギアが属しているティラノサウルス上科とは?

ティラノサウルス上科とは、ティラノサウルス科とコエルロサウルス類の獣脚類恐竜を合わせたグループです。

ティラノサウルス科とは、ご存知、ティラノサウルス・レックスを含む白亜紀後期の巨大化した恐竜のグループです。それらに別のグループも合わせたものが、ティラノサウルス上科になります。

一つのグループにまとめるからには、共通点があります。ティラノサウルス上科には頭骨や骨盤に似た特徴があります。

同じグループではありますが、大きさにはばらつきがあり、初期の恐竜は比較的小柄で、前肢に3本の指を持っていたのに対して、ティラノサウルス・レックスを代表とする後期の恐竜は史上最大級の肉食恐竜と言われるまでに巨大化し、前肢の指は2本しかありませんでした。

後期の恐竜の一部には羽毛があったので、前期の恐竜にも存在した可能性があります。
ティラノサウルス上科のもう一つの特徴として、頭部に特徴的な骨の隆起があり、性的もしくは威嚇のためのディスプレイとして使用された可能性が示唆されています。


ティラノサウルス上科に属する恐竜のうち、最も初期のものは、ジュラ紀のローラシア大陸に生息していました。そして、白亜紀の最後期まで進化を続け、最終的に、あのティラノサウルス・レックスが誕生しました。この頃には、北半球において、食物連鎖の頂点に君臨していました。

ティラノサウルス上科に属している恐竜の化石は北米、ヨーロッパ、アジア、南アメリカ、オーストラリア大陸など世界中で発見されています。

中間時期に誕生したティムレンギアですが、すでに高度な脳機能を有していました。

チューロニアンの時代に生息していたティムルレンギアは最も古いものと最新の白亜紀のレックスなどの中間にあたる存在と言えるでしょう。

ティムルレンギアはレックスなどの白亜紀後期に誕生した最新のティラノサウルス科の恐竜が持っていた高度に派生した脳と内耳を持っていました。

つまり、ティムルレンギアは体躯はそれほど大きくないものの、ハンターとして非常に優れた機能を持っていたことを示しています。巨大化する前のレックスのような存在と言えるのかもしれません。

■ティムルレンギア・エウオティカのエウオティカって何?

恐竜に限らず、生物、植物、はたまたウィルスを分類するときに、リンネの二名法が用いられています。
属と種(しゅ)をあわせて表現する手法で、ティムルレンギアが属、エウオティカが種となります。

ティムルレンギアのなかで、形態的な違いがある場合、種名を変えて表現することができます。つまり新種として表現できます。

ただし、現在のところ、エウオティカの一種のみです。

※ 種には模式種というものがあります。 分類学において,新属の記載を行ったときに、基準として取り上げた種のことを指します。基準種、あるいはタイプ種ということもあります。ティムルレンギアの場合、前述のように、現在のところ、1種しかないため、エウオティカが模式種ということになります。

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