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破格の136g!全長と周長がほぼ同じ!スピノサウルスの類まれな極太歯化石。/【di1002】
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太い!!史上最大の肉食恐竜の名を戴くスピノサウルスの極太歯です。いったいどのくらい太いのか!?
手のひらとの比較!ずっしりと重い歯化石です。なんと100gを大きく超える136g!
こんな歯で噛みつかれたら・・・。想像するだに恐ろしい。
カーブ計測で12.5cmもあるのに、長く見えない・・・。厚みが並外れているため、全体のプロポーションが巨大歯化石のそれではありません。
驚くべきは、周長。12cmという長さはカーブ計測とさほど変わりがありません。
スピノサウルスの歯化石のうち保存状態が上等なものは、写真に見られる縦の線状痕が残されています。獲物に噛み付いたあと、抜きやすくする構造であったと思われます(抜くが困難になるのと、歯が折れてしまう恐れがあるため)。一方で、歯がすんなりと肉に突き刺しやすくなる効果もあったのではないかと思われます。ナイフに刻まれた血抜き溝に似た構造と言えるかもしれませんね。
こちらが歯根。歯茎のなかに埋まっていた部分です。恐竜の歯は死ぬまで何度でも生え変わりました。そのため、下から押し出される構造(デンタルバッテリー構造)になっていたのです。スピノサウルスの歯根はほぼ真っすぐで、断面は真円に近い、という特徴があります。
スピノサウルスはそのあまりの巨体から完全陸棲生物ではなかった、という説が有力です。背中の帆も体内の熱を逃がす、いわばラジエーターとして機能していたと考えられています。現世の爬虫類とは違い、体内で熱を積極的に作り出すことができる恒温動物であったとされます。その観点から、現世のワニなどの冷血爬虫類のイメージとは程遠いほど、活動的に動いていたのかもしれません。こんな歯を上下の歯にズラリと並べた生物が溌剌として海辺をほつき歩いていたとは・・・。ちなみに、恐竜の恒温・冷血問題については、コラム「大型な草食恐竜は1日どのくらいの草木を食べていたのか?」で取り上げていますので、ご一読ください。
先端まで残された線状痕。
全恐竜のなかで最も巨大な歯化石を持つのは?という命題をいただければ、おおよそのところ、スピノサウルスと回答するでしょう。実際のところ、他の恐竜と比べて圧倒的に巨大な歯化石が多いのですから。
堂々たるシルエット。
やや楕円型のルート。周長は破格の12cm!
エナメル質の保存状態は総じて良好。PRポイントは大きさだけではありません。
そうはいっても、やはり何度でも強調しておきたい、この厚み。
上質歯化石でもあります。
100円玉と比較。シルエットが力強く、とても美しい歯化石です。
100円玉との比較。お伝えできずに残念なのが重さ。他の12cm級の巨大歯と比較してもなお重く、力強さを感じさせます。
商品スペック
商品ID | di1002 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 破格の136g!全長と周長がほぼ同じ!スピノサウルスの類まれな極太歯化石。 |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測12.5cm 周長12cm 136g |
商品解説 | 破格の136g!全長と周長がほぼ同じ!スピノサウルスの類まれな極太歯化石。 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org