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世界的化石産地、ホルツマーデン産の”黒ジュラ”アンモナイト、ダクチリオセラス(Dactylioceras)のマルチプレート化石/【an2105】
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こちらは黒ジュラの異名を取る、ドイツ・ホルツマーデン産のアンモナイト、ダクチリオセラスの群集化石です。瀝青(オイル)を含む泥岩は独特の黒色を呈します。
ダクチリオセラスをアップで撮影。中生代ジュラ紀を代表するアンモナイトの一つです。
多数のアンモナイトが同居する、いわゆるマルチプレート化石です。
やや黒光りするのは、瀝青(オイル)を含んでいる証拠です。ダクチリオセラス自体が黒かったわけではありません。化石の色は堆積環境を反映しています。詳しくはコラム「化石の色はどのように決まるのか。メガロドン歯化石から探る。」を御覧ください。
裏面には別の標本が多数保存されています。頁岩とは粘土鉱物を多く含む堆積岩で一般に層をなしています。層ごとに別のアンモナイトを多数含んでいるところが特徴です。
横から見た図。非常にきめ細かい岩質であることがわかります。化粧品にはたいてい粘土鉱物が含まれていますが、あの独特のきめ細かさと性質的には同じです。
ダクチリオセラスの特徴である細かい肋(ろく)の数々。肋(ろく)とはアンモナイトの殻の表面に断続的に刻まれている模様のことで、アンモナイトの種類に固有です。
およそ85ミリの標本です。
付属のスタンドを使って展示してみました。瀝青を含む深みのある黒い岩質をお楽しみください。
商品スペック
商品ID | an2105 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 世界的化石産地、ホルツマーデン産の”黒ジュラ”アンモナイト、ダクチリオセラス(Dactylioceras)のマルチプレート化石 |
産地 | Holzmaden, Germany |
サイズ | 本体最大直径2.5cm 母岩含め全体8.5cm×6.6cm×最厚部0.4cm |
商品解説 | 世界的化石産地、ホルツマーデン産の”黒ジュラ”アンモナイト、ダクチリオセラス(Dactylioceras)のマルチプレート化石 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。