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中生代ジュラ紀に棲息していた、まるまると太ったオウムガイ(Nautilus)の化石/【an1975】
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こちらは中生代ジュラ紀に棲息していたオウムガイの化石です。
オウムガイは初期の頭足類でありながら、現世にも棲息していることから、「生きた化石」として知られています。
オウムガイの特徴は、極めてシンプルな縫合線。単純な縫合線で知られるゴニアタイトのそれよりもさらにシンプルで、うねりのほとんどない直線です。縫合線は内部の骨格が露出したものですから、オウムガイは非常にシンプルな骨格を持っていることを意味しています。
一般に、時代を経るごとに頭足類の殻の縫合線は複雑化していく傾向にありますが、オウムガイだけは例外です。縫合線の複雑さは軽量化しつつ強度を保つ、いわば進化の証ですが、オウムガイはそういった進化を経ていないにもかかわらず、殻を持つ頭足類のなかで最も息の長い生物です。過度に環境にチューンナップしなかったことが幸いしたのでしょうか。非常に興味深い事実です。
オウムガイはご覧のように、非常に厚みがあります。殻の中央に大きな孔があるのがお分かりでしょうか。これは連室細管といい、内部の小部屋を貫く1本の管(くだ)です。この管を通して、海水や空気を出し入れし、浮力をコントロールしていたと考えられています。
オウムガイの縫合線は開口部対して、反るように弧を造っています。詳しくはコラム「化石からアンモナイトとオウムガイを見分ける方法」を御覧ください。
直径最大部75ミリ。
同サイズの直径を持つアンモナイトとは比較にならないほどボリュームがあります。ぜひ、オウムガイならではの存在感を実物を手にとってお確かめください。
商品スペック
商品ID | an1975 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 中生代ジュラ紀に棲息していた、まるまると太ったオウムガイ(Nautilus)の化石 |
産地 | Madagascar |
サイズ | 本体直径7.5cm 厚4.8cm |
商品解説 | 中生代ジュラ紀に棲息していた、まるまると太ったオウムガイ(Nautilus)の化石 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。