ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。 アンモナイト 販売

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ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。/【an1229】

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。/中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)【an1229】

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ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その1)

古代のオウムガイを半分にカットして表面をスライスした標本です。アンモナイトのカット標本をお持ちの方はぜひ、こちらの写真と比較してください。違いに気づきましたか?

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その2)

こちらの標本は一つの殻を中央で2つにカットしたものです。ゆえに対称形の標本がもう一つ。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その3)

合わせると、こんな感じ。さて、アンモナイトとの違いに気づきましたか?真ん中にぶっとい管が通っていることに気づきましたか?

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その4)

もう一つ、オウムガイはアンモナイトと比べると厚いのです。特に開口部とヘソの段差が大きい。開口部にかけて一気に膨張します。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その5)

さて、前述の管のお話。この管は連室細管(れんしつさいかん)と言います。連室細管は、複数の殻の内部を貫いて通る細い管で、殻の内部にガスや海水を出し入れするのに役立っていると考えられています。オウムガイの連室細管は殻の中央を通ります。それに対してアンモナイトのそれは殻の外縁に位置しています。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その6)

オウムガイは密巻きの代表格。中央で数回巻いた後、開口部にかけて一気に膨張します。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その7)

もう1点。オウムガイは隔壁の凹部が開口部に向いているという点で、アンモナイトとは区別できます。ただし、例外あり。詳しくはコラム「化石からアンモナイトとオウムガイを見分ける方法」を御覧ください。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その8)

薄茶色がきれいですね。オウムガイの特徴を備えた見事な標本です。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その9)

保存状態の良い厳選品です。各部撮影しましたので、じっくりご覧ください。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その10)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その11)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その12)

この標本の素晴らしいのは表面もポリッシュされている点。コレクティブアイテムとして丁寧に仕上げられているのです。こちらの面を表として、展示しても十分の楽しめるほど。

ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その13)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その14)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その15)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その16)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その17)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その18)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その19)
ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。(その20)

いかがだったでしょうか?典型的なオウムガイのスライスカット標本です。ここまで丁寧に仕上げられた標本はなかなかありません。このタイプの標本で表側もポリッシュされることは殆ど無いですから。

ネームカード

商品スペック

商品ID an1229
年代 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
学名 ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。
産地 Madagascar
サイズ 直径7.6cm 厚5cm
商品解説 ぶっとい連室細管が中央を通る、オウムガイのスライスカット標本。表側まで研磨されている、こだわりアイテム。

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

この商品を購入されたお客様のお声

「仕事で色々あってもいつかは報われるかも!」と今日も背中を押してくれるオウムガイ

滅多に見ることのない、オウムガイのカット標本をお譲りいただきました。化石セブンさんでご紹介されたのは、過去数年間で初めてでは?というほどのレアな出品のはずです。つぶさに観察しますと、連室細管の入口には死後に砂が詰まったようで、この部分だけが砂岩と化しているように見えます。砂岩の入口にメノウの奥側と、まるで組成が違うので、どのように組成物が浸透したかを想像するのも、また楽しいです。色々と想像を巡らせるに、絶滅したアンモナイトに生き残ったオウムガイとは、非常に対照的な存在です。最初はアンモナイトが優勢でオウムガイは深海に住み処を追われたのかもしれませんが、最後にはオウムガイが生き残っています。捲土重来と言いますか、その点で「仕事で色々あってもいつかは報われるかも!」と今日も背中を押してくれるオウムガイです。人間万事塞翁が馬と言われれば元も子もありませんが、化石からはそんな無常観やシュールさも感じることができます。化石とは様々な楽しみ方がある一方で、私の人生の先生でもあります。これからもしっかりと先生を増やしていきたいと願っております。

福岡県/男性

オウムガイとは?

名前の由来

外観がオウムのくちばしに見えることから。英名はノーチラス(Nautilus)で、ギリシャ語の水夫に由来。

生きた化石

4億5000万年前~5億年前に誕生し、それから現在までほとんど進化していない。

外側が平らになった独特の形をもつ。タコやイカのカメラ眼とは異なりレンズの構造がないため、視力はよくない。

食性

90本ほどの触手をもち、それぞれにあるシワに付着させる。

生態

殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。

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