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示相化石
示相化石とは(しそうかせき、facies fossil)
化石から、その生物の生きていた環境を推定することができた場合、その化石の発見によって、その地層が堆積した時、そしてその場所の環境が推察できる。たとえばそれが熱帯に生息するものと考えられれば、その地域が当時は熱帯域の気候にあったと判断できるし、それが海岸性の生物であれば、その地点は海岸か、それよりさほど遠くないところであったと判断できる。このような判断が可能になる化石を、示相化石という。
具体例
実際には、化石から、それが生きていたときの状態を考えるのはそれほど簡単ではない。新しい時代のものであれば、現生の種との比較を行うことによって、ある程度の推察は行える。同じ種と判断できれば、ほぼ同じ環境であったと考えてよかろうし、ごく近縁なものと判断されれば、その差からある程度の推察を行うことも可能である。たとえばゾウの化石が出れば、一般には温暖な地域であったのだと想像がつく。
しかし、それがマンモスであれば、むしろ寒冷な地域であったと判断される。これは、マンモスが現生のゾウとは異なり、非常に厚い毛皮に覆われていたことから、寒冷な気候に適応していたと考えられるためである。
一部引用 「示相化石」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org