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博物館級!三葉虫コレクター垂涎の品、女神の名を関するロシア産の超希少種キベレ・パンデリ(Cybele panderi)/【tr988】
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三葉虫コレクターの皆様、ロシア産のあの超絶希少種がやってまいりました。そう、キベレです。あまりにも繊細で華麗なその姿。余すところなくパーフェクトなクリーニングが施されています。
キベレと母岩の全形をご覧に入れましょう。すでにお気づきの方もいらっしゃることでしょう。縦長でスラリとした印象、長く細い眼をしています。一般的なベラトゥラではなく、パンデリ(panderi)のほうです。
ベラトゥラという種小名は「小さく可愛らしい」といった意味ですが、こちらの個体(パンデリ)は5センチを超え、非常に細く長い眼を持っています。
御覧ください!この恐ろしいほど繊細な眼。頭鞍部には細かな突起が多数見られ(パンデリの特徴の一つ)、頭鞍部から左右に伸びる一対の棘(genal spine)が見られます。いわゆる頬棘です。※ベラトゥラには、ほほ棘が見られません。
この優雅なフリルの数々。キベレに共通する特徴です。キベレ(Cybele)という属名は古代ギリシャ神話に登場する女神の名前から取られたものです。「知識の保護者」という意味を持つ地母神であるとのこと。神の名を頂きたくなるほど、美しい御姿ということでしょうか。
改めて全形をご覧いただきます。遠目から見てもその神々しさが伝わってくるでしょうか。
こちらに別の化石と思しきものあり。
こちらにも。
さて、本体に戻りましょう。写真を撮る手が震えるほどの繊細さ。以前、ベラトゥラの眼も繊細ですが、パンデリの眼は更に細く長く繊細です。いったいこの眼の使用目的は何だったのでしょうか。化石として保存されるくらいですから、有機的な柔軟性があったとは思えません。この眼を狙われることがあったかもしれないと思うと、ますますその役割に興味を覚えます。
側面からご覧いただきましょう。この一対の突起物は過去取り扱ったどんな三葉虫の眼よりも繊細です。
頬棘が明確に確認できる点にもご注目ください。
こちらは裏面です。母岩含め32センチほど。繊細な標本をしっかり守ってくれます。
横から撮影した一枚。信じられないほど繊細な眼をしています。体節は母岩にしっかり固定されているため、これでも扱いやすい個体と言えます。
本体は53ミリほどあります。50ミリに達する個体が見られないベラトゥラと比較すると、とても大きく感じられません。縦長で大人びた印象を持ちます。
100円玉との比較。最高レベルの希少性を持つ、ロシア産三葉虫、キベレ・パンデリ(C panderi)です。※こちらの標本には輸送の際に安定するよう専用の木箱が付きます。
商品スペック
商品ID | tr988 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 博物館級!三葉虫コレクター垂涎の品、女神の名を関するロシア産の超希少種キベレ・パンデリ(Cybele panderi) |
産地 | Volkhov river, Russia |
サイズ | 三葉虫本体カーブ計測5.3cm 母岩含め全体32.3cm×21.8cm×厚3.2cm |
商品解説 | 博物館級!三葉虫コレクター垂涎の品、女神の名を関するロシア産の超希少種キベレ・パンデリ(Cybele panderi) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。