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極めて古い三葉虫の一つ、他のどの三葉虫とも似ていない不思議な生物、ペロノプシス(Peronopsis interstrictus)の化石/【tr982】
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こちらは、ここ1ヶ月ほど、人気を博しています、一風変わった三葉虫、ペロノプシスです。三葉虫のシンボリックな部位である眼を持っていません。
また非常に小さく、1センチに満たない個体が大半です。カンブリア紀中期に現れ、しばらくして姿を消した極めて古い時代に棲息していた三葉虫です。こちらの標本は米国ユタ州ウィーラー層から採集された標本ですが、世界各地で発見されていることから、一時期、繁栄していたと考えられます。なぜ、絶滅したのか、その後、似たような生物が現れていない事も含めて、謎が多い三葉虫です。
こちらは裏面です。
ご覧のように、頭鞍部と尾板の間をつなぐ体節が、二節ないし三節ほどしかありません。また、尾板が非常に大きく、その点でも、同時期の他の三葉虫とは明らかに異なります。この不思議な体躯をして、カスタネット、ブーツ、ブローチなどに例えられます。以前はわらじに見えていたのですが、ここ最近、なぜかサングラスに見えてきました。
厚みはおよそ4ミリほどですが、丁寧に扱っていただければ、強度に問題はありません。
8ミリの個体です。ペロノプシスとしては平均的な大きさです。
100円玉との比較。他のどのグループとも似ていない、一風変わった三葉虫、ペロノプシスです。
商品スペック
商品ID | tr982 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | 極めて古い三葉虫の一つ、他のどの三葉虫とも似ていない不思議な生物、ペロノプシス(Peronopsis interstrictus)の化石 |
産地 | Wheeler Formation, Millard County, Utah, U.S.A. |
サイズ | 本体0.8cm 母岩含め全体6.1cm×5.1cm×厚0.4cm |
商品解説 | 極めて古い三葉虫の一つ、他のどの三葉虫とも似ていない不思議な生物、ペロノプシス(Peronopsis interstrictus)の化石 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。