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これぞパックマン!完全なるボールと化した三葉虫、ファコプスの化石。エンロール(防御)姿勢を取っています/【tr936】
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こちらは三葉虫、ファコプスのエンロール(防御)姿勢を取った標本です。ザ・パックマン!
頭鞍部から撮影してみました。尾板が口唇に付くほど、体を丸めています。
横から見るとこのような感じ。ファコプス目の三葉虫の特徴の一つである、多数のレンズが集まってできた複眼の保存状態も上々。
全身に細かな凹凸が見られます。
こちらの標本はデボン紀の地層より採集されました。デボン紀は魚の時代と言われるように、強靭な顎を有した魚が繁栄した時代です。天敵となりえた魚類から身を守るため体をボールのように丸めて、弱点であったであろう軟体部が露出していた腹部を守っていたと考えられています。
すべての三葉虫がこのような姿勢を取れるわけではありません。初期の三葉虫は平板で、このように体を丸めることができなかったと思われます。
こうして身を守るのは、いわば進化の結果とも言えます。
頭鞍部には多数の凹凸が散見されます。
ボールのような姿の面白い三葉虫です。
商品スペック
商品ID | tr936 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | これぞパックマン!完全なるボールと化した三葉虫、ファコプスの化石。エンロール(防御)姿勢を取っています |
産地 | Morocco |
サイズ | カーブ計測7.7cm |
商品解説 | これぞパックマン!完全なるボールと化した三葉虫、ファコプスの化石。エンロール(防御)姿勢を取っています |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。