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巨大!複眼の状態良好!デボン紀の三葉虫、ドロトプス・メガロマニクス(Drotops megalomanicus)の防御姿勢をとった化石/【tr853】
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こちらはモロッコ産の三葉虫、ドロトプス・メガロマニクスのエンロール(防御姿勢)をとった標本です。ファコプス目に特徴的な複眼のレンズを撮影。
体を丸めて弱点である腹部を守る防御姿勢をとっています。デボン紀になると強靭な顎を持った魚類(板皮類)が台頭してきました。デボン紀は魚の時代とも呼ばれます。そんな天敵から身を守るために、このような姿勢をとったという説があります。
反対側の複眼のレンズもかなりの部分が残存しています。三葉虫は早い段階で「眼」を持った生物の一つです。
本体背周り計測で193ミリという大物がエンロール姿勢をとっているので、迫力十分。
尾板を完全に吻部あたりまで巻いています。完全なる防御態勢と言って良いでしょう。
複眼のレンズをアップで撮影。ぜひルーペを用いて御覧ください。
肉眼で見るのとは全く違う世界が広がっています。凹んでいるのかと思いきや、内部には粒があり膨らんでいます。
100円玉との比較。デボン紀の三葉虫のなかでも特に大きなドロトプス・メガロマニクスの防御姿勢をとった標本です。
商品スペック
商品ID | tr853 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 巨大!複眼の状態良好!デボン紀の三葉虫、ドロトプス・メガロマニクス(Drotops megalomanicus)の防御姿勢をとった化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | 本体カーブ計測19.3cm 母岩含め全体10cm×6.8cm×7.6cm |
商品解説 | 巨大!複眼の状態良好!デボン紀の三葉虫、ドロトプス・メガロマニクス(Drotops megalomanicus)の防御姿勢をとった化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
写真だけではよく判らなかったので、購入しました。購入した感想は……。「パックマン最終形態」といった感じの趣のある標本でした。「防御態勢」というので期待はしていたものの、期待以上の大きさに喜んでいます。ここまで大きいとパックマンという可愛らしい響のあるものではなく、野性味溢れた感じになっており、この野趣溢れた標本を手に入れられて本当に良かったと思っています。また、これまで購入した三葉虫は「タッチ厳禁」といったものが多かったため、気軽に複眼を触ってみられるところも嬉しいです。今度はぜひLEDルーペも使って鑑賞してみようと思います。
高知県/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。