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希少!古生代デボン紀三葉虫シコピゲ。スーパー3Dクリーニング。アクリルケース付き。/【tr806】
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こちらは今や大変希少となった三葉虫、シコピゲです。モロッコ産。左右の大きな2つの棘、genal spineが完全に中空に浮いた、いわゆるスーパー3Dクリーニングが施されています。シコピゲはモロッコ産三葉虫のなかで、最も人気がある属の一つと言って良いでしょう。
シコピゲの最大の特徴といえば、頭鞍部前方に伸びる、異様なほど長い突起でしょう。こちらの写真でもその様子がよく分かります。
頭鞍部から前方に伸びた長い突起。こちらも浮かし彫りが施されています。
前上方から撮影。見事なクリーニング。この部分の突起が浮かし彫りされているのは珍しい。
そして、左右に伸びた大突起(genal spine)。こちらは前方から見て左側の突起です。完全に中空に浮いています。
頭鞍頂部からも棘が伸びています。
こちらは右側の大突起。
シコピゲはこの突起を一体何に使ったのでしょうか。デボン紀の三葉虫のなかには同様の突起を持った属がいますが、シコピゲの突起の長さは際立っています。身を隠すための穴を掘るために使ったのでしょうか。想像するだけでも楽しいですね。
ミドルセクションから尾板にかけて、左右、後方に伸びる多数の棘が丁寧にクリーニングされています。シコピゲは尾板にかけて小さく収束しますが、逆に棘は長くなります。
尾板から伸びる長い4本の棘と中央の短い1本の棘。
シコピゲは体節の中央から上方に伸びる棘を有しています。また体節の側部からも棘を有しています。頭鞍部、体節部、尾板とほぼ全身が棘で覆われています。
頭鞍部から尾板まで棘で覆われた姿。
体節部の棘は中央の軸と左右のリッジの三箇所から生えています。デボン紀といえば魚の時代と言われています。強靭な顎を魚類から身を守るために発達したのでしょうか。
ファコプス目の三葉虫に発達した複眼を持っています。列ごとに9から10個のレンズを有しています。右側の複眼にはこのような素晴らしいレンズが保存されています。
シコピゲの象徴とも言える頭鞍部から伸びた長い突起。頭鞍部から長い突起を持つ三葉虫としては同じファコプス目のワリセロプスやサハロプス、クアドロプスがいますが、いずれとも異なる形をしています。先端は分かれることなく、非常に長いのが特徴です。
先端と左右の3つの大突起が保存されている点が大きいですね。しかも浮かし彫り。
100円玉との比較。今や大変希少となった大人気三葉虫、シコピゲです。憧れのスーパー3Dクリーニングが施された極めて良質な標本です。
商品スペック
商品ID | tr806 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 希少!古生代デボン紀三葉虫シコピゲ。スーパー3Dクリーニング。アクリルケース付き。 |
産地 | Morocco |
サイズ | 本体カーブ計測(棘先まで約)10.8cm 母岩含め全体10.1cm×10cm×高4.4cm |
商品解説 | 標本サイズにピッタリのオリジナルアクリルケースをお付けします。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。