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グロテスクさで他を圧倒！ロシア産三葉虫のキング、リカス目ホプロリカス（Hoplolichas sp.）の化石/【tr784】
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グロテスクさで他を圧倒！ロシア産三葉虫のキング、リカス目ホプロリカス（Hoplolichas sp.）の化石/古生代オルドビス紀（5億500万 -- 4億4600万年前）【tr784】
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ロシア産三葉虫の王様的存在、ホプロリカス（Hoplolichas）の登場です。ホプロリカスにはいくつかのバリエーション（種）が存在します。
こちらの標本は頭鞍部中央に位置する棘が２本なので、少なくともplautini（プラウティニ）ではありません。また頭鞍部が三角形でほっそりしている点も、plautiniではないことを支持しています。であるならば、furcifer（ファルシファー）であると考えるのが普通です。furciferの特徴としては、頭鞍部が三角形のほっそり型で、genal spineが横よりもやや後方に伸びている点が挙げられます。
その意味では、furciferの特徴をはっきりと持っていると言えますが、ある一点を除いて、一般的なfurciferには見られない特徴があります。どこだと思いますか？
この角度からは、その点を発見するのは難しいでしょう。
この角度では少し見えています。
答えは、この背中の４本の棘。一般的なfurciferは、この棘が２本なのです。それがこの標本に限っては４本あるのです。furciferの中のマイナーなバリエーションの一つと考えればそれまでですが、ホプロリカス属の種については、これまで様々なバリエーションが壇上に上がっては消えていった経緯がある（現在でも専門家で意見が分かれる）ため、あえて、この微細な点を強調しておきたいと思います。H furciferとして発表するのが妥当でしょうが、あえて、sp.（不定種）として、ネームカードを作成させていただきたいと思います。今後、このような４本棘の標本が、引き続き採集され続ければ、一つのグループになりえる可能性は否定できません。その意味でも、furciferに酷似しているものの不定種として発表させていただきます。
三角形の頭鞍部に生えたダブルホーンはfurciferの特徴です。
ホプロリカスはロシア産三葉虫のキングと評されます。最も数が少ないリカス目のなかでも、そのグロテスクさはピカイチ。
全身ブツブツです。
リカス目の三葉虫ばかり採集するコレクターもいます。
裏面はほぼフラットにカットしています。安定的に展示できます。
１００円玉との比較。グロテスクさで他を圧倒する、ロシア産三葉虫のキング、ホプロリカスの化石です。
商品スペック
| 商品ID | tr784 |
|---|---|
| 年代 | 古生代オルドビス紀（5億500万 -- 4億4600万年前） |
| 学名 | グロテスクさで他を圧倒！ロシア産三葉虫のキング、リカス目ホプロリカス（Hoplolichas sp.）の化石 |
| 産地 | Volkhov river, St. Petersburg , Russia |
| サイズ | 本体ロングカーブ計測6cm /母岩含め全体10.3cm×8.5cm×高3.1cm |
| 商品解説 | グロテスクさで他を圧倒！ロシア産三葉虫のキング、リカス目ホプロリカス（Hoplolichas sp.）の化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
ホプロリカスが可愛い……！ちょこんと存在する形も、ダブルホーンも最高に可愛い！これだけはどうしても買っておきたくて、少々無理しました。まさか、こんな可愛いのにグロテスクと呼ばれているとは……。また、同時購入したユーアスピドセラスはカッコイイ！今まで売れ残っていてくれて有り難うとしか言えません。是非とも大切にしていきたいと思います。
高知県／男性
三葉虫とは？
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと？
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの？
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite（トリロバイト）は、『tri(三つの)+lob(葉，房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る？
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種！
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね！
三葉虫は示準化石（しじゅんかせき）
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀～ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね！
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種（0.5～70cm）があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。
