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最も人気のあるロシア産アサフス属の三葉虫・コワレフスキー(Asaphus kowalewski)。色が均質で際までプリパレーションが行き届いた上質品。/【tr766】
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こちらはロシア産のアサフス・コワレフスキーです(Asaphus kowalewskii)。数十種類のロシア産のアサフスのなかで最も人気のある種と言って良いでしょう。
人気の理由は、この長く伸びた2つ眼。ロングアイの異名はここから来ています。
ロシア産のアサフス属のなかで最も長い眼を持つのがこのコワレフスキーです。ロシア産アサフスはどの種も、眼が大きく発達していますが、これは一説によれば、オルドビス紀にアサフスが棲んでいた東ヨーロッパの内海がかなり濁っていたから、とのこと。
三葉虫が誕生したカンブリア紀から一時代進んだオルドビス紀には、三葉虫にとって天敵と呼べる存在が徐々に増えてきました。事実、オルドビス紀後期には顎を持つ魚類が登場しました。三葉虫は身を守るため、泥中に身を埋め、長い眼を潜望鏡のように伸ばしていた、という説もあります。アサフス属全体で捉えたとき、後期になればなるほど眼が長くなる傾向が認められるようです。眼が長いほうが有利な環境が進行していったと推察されますね。
非常に美しい体節。
コワレフスキーの尾板は急激に収束しません。大きめです。
横から撮影。眼を前方に大きく突き出しています。その姿はあたかもカタツムリのようです。
にょきっと眼を伸ばしています。
この眼でいったい何を見ていたのでしょうか。
母岩とのバランスは最良。本体が目立つように良い感じでカットされています。
母岩のフラットにカットされていて、これ自体、土台として機能します。もちろん安定します。
100円玉との比較。各部、際まで丁寧にプリパ-レーションが施された上等品です。色が均質で上品な印象です。
商品スペック
商品ID | tr766 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 最も人気のあるロシア産アサフス属の三葉虫・コワレフスキー(Asaphus kowalewski)。色が均質で際までプリパレーションが行き届いた上質品。 |
産地 | Volkhov river, St. Petersburg , Russia |
サイズ | 本体カーブ計測6.3cm 母岩含め全体7.8cm×6.7cm×高2.6cm |
商品解説 | 最も人気のあるロシア産アサフス属の三葉虫・コワレフスキー(Asaphus kowalewski)。色が均質で際までプリパレーションが行き届いた上質品。 |
この商品を購入されたお客様のお声
素晴らしいとしか言えません。見ていると本当に時間を忘れます。アサフスは殆どのものが大きく割れていて修復されていますが、購入したものはUVライトで確認しても尾板が淡く光る程度でほぼ修復はされていませんでした。(恐らく岩石を割った時に少し欠けた程度だと思われます)この化石は私の宝物です。絶対に誰にも譲れません!この度は迅速な発送をありがとうございました。
愛知県/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。